第3問
国民経済計算の考え方に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 生き物である乳牛や果樹などの動植物の価値は、GDP の計算に算入されない。
- イ 国民経済計算における国民の概念は、当該国の居住者を対象とする概念であ り、GDP の計算上は国籍によって判断される。
- ウ 山林の土地の価値は、土地に定着するものとして、民有林の立木の評価額を含 む。
- エ 消費者としての家計が住宅や自動車を購入すると、耐久消費財の最終消費支出 となり、総固定資本形成に計上される。
- オ 持ち家の帰属家賃や農家の自家消費は、市場において対価の支払いを伴う取引 が実際に行われているわけではないが、家計最終消費支出に含まれる。
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正解:オ
解答:オ
国民経済計算(SNA)における各概念の取扱いを問う問題。
- ア(×):乳牛や果樹などの動植物は、繰り返し生産物(乳・果実)を生み出す「育成生物資源」として固定資産に計上され、その生産・蓄積はGDPの計算に算入される。「算入されない」は誤り。
- イ(×):SNAの「国民(居住者)」概念は、その国に半年〜1年以上居住し経済的利益の中心がある主体を指すもので、国籍では判断しない。なおGDP(国内総生産)は「国内」概念であり居住者・国民概念とは別物である点でも、説明が誤り。
- ウ(×):山林の土地の価値(土地)と、その上に育つ立木(育成林などの生物資源・在庫等)は別の資産として区別して評価される。土地の価値に立木の評価額を含めるわけではない。
- エ(×):家計が住宅を購入する支出は「総固定資本形成」に計上されるが、自動車など耐久消費財の購入は「家計最終消費支出」であって総固定資本形成には計上されない。両者を混同しており誤り。
- オ(○):持ち家の帰属家賃や農家の自家消費は、市場での実際の対価支払いを伴わないが、市場価格で評価して家計最終消費支出(およびGDP)に含める「帰属計算」の代表例である。記述は正しい。
よって オ。