経済学・経済政策 H30年度 第4問

第4問

経済を時系列で捉えるときには、名目値と実質値の区別が大切である。これらの 関係を理解するために、次のような設例を考える。この設例では、商品Aと商品B の2 つがあり、それぞれの価格と生産量は下表のようになる。基準年を2015 年と するとき、この設例に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選 べ。 商品A 商品B 価格 生産量 価格 生産量 2015 年 100 円 10 個 100 円 10 個 2017 年 110 円 9 個 90 円 11 個

  1. 2017 年の実質GDP は、1,980 円である。
  2. 2017 年の物価指数(パーシェ型)は、100 になる。
  3. 2017 年の物価指数(ラスパイレス型)は、100 になる。
  4. 2017 年の名目GDP は、2,000 円である。
▼ 解答・解説を見る

正解:

解答:ウ

基準年は2015年。各指標を計算する(A:2017年110円×9個、B:2017年90円×11個、いずれも基準年は100円×10個)。

  • 名目GDP(2017年)=110×9+90×11=990+990=1,980円

  • 実質GDP(2017年)=基準年価格で評価=100×9+100×11=900+1,100=2,000円

  • ラスパイレス物価指数(基準年数量でウェイト)=(110×10+90×10)/(100×10+100×10)=2,000/2,000×100=100

  • パーシェ物価指数(比較年数量でウェイト)=(110×9+90×11)/(100×9+100×11)=1,980/2,000×100=99

  • ア(×):実質GDPは2,000円であり、1,980円ではない(1,980円は名目GDP)。

  • イ(×):パーシェ型物価指数は99であって100ではない。

  • ウ(○):ラスパイレス型物価指数は100で正しい(A値上がりとB値下がりが基準年数量では相殺)。

  • エ(×):名目GDPは1,980円であり、2,000円ではない(2,000円は実質GDP)。

よって

#GDP・国民経済計算#物価・インフレ

← 経済学・経済政策の一覧へ戻る