第9問
大企業と中小企業の取引構造を見ると、戦後長らく「系列」に代表される下請取引 構造が存在し、大企業の下請を行う中小企業は単工程の受託加工を中心とした生産 活動を行ってきた。下請中小企業は、発注側大企業から発注と引き換えに厳しい品 質、納期、コスト対応を迫られる一方で、生産活動に経営資源を集中できるという メリットも享受してきた。しかしながらグローバル規模で企業間競争が激化する中 で、大企業と中小企業の取引構造も大きく変容している。 中小企業庁「発注方式等取引条件改善調査」に基づき、1991 年から2013 年の期間 について、下請企業が常時取引する親事業者数と取引額の最も大きい親事業者への 依存度を見た場合の記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 常時取引する親事業者数は減少傾向にあり、取引額の最も大きい親事業者への 依存度は上昇傾向にある。
- イ 常時取引する親事業者数は減少傾向にあり、取引額の最も大きい親事業者への 依存度は低下傾向にある。
- ウ 常時取引する親事業者数は増加傾向にあり、取引額の最も大きい親事業者への 依存度は上昇傾向にある。
- エ 常時取引する親事業者数は増加傾向にあり、取引額の最も大きい親事業者への 依存度は低下傾向にある。 DKJC-1G
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正解:エ
解答:エ
下請取引構造の変容を問う。1991年から2013年にかけて、下請企業が常時取引する親事業者数は増加傾向(取引先を分散して特定企業への依存リスクを低減)にあり、それに伴い取引額が最も大きい親事業者への依存度は低下傾向にある。系列の固定的取引から、複数の発注者と取引する開かれた構造への移行が進んだ。
- ア(×):親事業者数が減少・依存度上昇は逆方向。
- イ(×):親事業者数減少が不適。
- ウ(×):依存度上昇が不適。
- エ(○):親事業者数は増加、依存度は低下で一致。
よって エ。