第17問
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 E 社は、つのプロジェクト(プロジェクトA およびプロジェクトB(の採否に ついて検討している。両プロジェクトの収益率は、今夏の気候にのみ依存すること が分かっており、気候ごとの予想収益率は以下の表のとおりである。なお、この予 想収益率は投資額にかかわらず一定である。また、E 社は、今夏の気候について、 猛暑になる確率が40 %、例年並みである確率が40 %、冷夏になる確率が20 %と 予想している。 冷夏 例年並み 猛暑 プロジェクトB 安4 % 2 % 5 % プロジェクトA 8 % 2 % 安4 % 今夏の気候 (設問 ( プロジェクトA に全額投資したと仮定する。当該プロジェクトから得られる 予想収益率の期待値および標準偏差の組み合わせとして、最も適切なものはどれ か。
- ア 期待値:1 % 標準偏差:3.4 %
- イ 期待値:1 % 標準偏差:11.8 %
- ウ 期待値:2 % 標準偏差:3.3 %
- エ 期待値:2 % 標準偏差:10.8 % DKJC-1B (設問( つのプロジェクトに関する記述として最も適切なものはどれか。
- オ つのプロジェクトに半額ずつ投資することで、どちらかのプロジェクトに 全額投資した場合よりもリスクが低減される。
- つのプロジェクトの予想収益率の相関係数は以上 未満となる。
- プロジェクトA のリスクのほうがプロジェクトB のリスクよりも大きい。
- プロジェクトB の期待収益率は負である。
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正解:ウ
解答:設問1=ウ、設問2=ア
気候の確率:猛暑40%、例年並み40%、冷夏20%。予想収益率は プロジェクトA=(猛暑5%、例年並み2%、冷夏▲4%)、プロジェクトB=(猛暑▲4%、例年並み2%、冷夏5%)。両者は気候に対し逆方向に動く(負の相関)。
設問1(プロジェクトAの期待値と標準偏差)
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期待値 = 0.4×5% + 0.4×2% + 0.2×(▲4%) = 2.0% + 0.8% +(▲0.8%)= 2%
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分散 = 0.4×(5-2)² + 0.4×(2-2)² + 0.2×(▲4-2)² = 0.4×9 + 0 + 0.2×36 = 3.6 + 7.2 = 10.8
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標準偏差 = √10.8 ≒ 3.3%
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ア(×):期待値1%・標準偏差3.4%。期待値の計算誤り。
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イ(×):期待値1%・標準偏差11.8%。期待値・標準偏差とも誤り。
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ウ(○):期待値2%・標準偏差3.3%。正しい計算値。
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エ(×):期待値2%・標準偏差10.8%。10.8は分散であり、標準偏差はその平方根。
設問2(2つのプロジェクトに関する記述)
参考:プロジェクトBの期待値=0.4×(▲4)+0.4×2+0.2×5=0.2%(正)。標準偏差はA約3.3%<B約3.6%。AとBは負の相関(相関係数約▲0.91)。
- ア(○):2つに半額ずつ投資すると、収益率が逆方向に動く(負の相関)ため変動が相殺され、どちらかへ全額投資する場合よりリスクが低減される。分散投資効果として正しい。
- イ(×):相関係数は約▲0.91で負。「0以上1未満」ではない。
- ウ(×):標準偏差はA約3.3%<B約3.6%なので、Aのほうがリスクは小さい。
- エ(×):プロジェクトBの期待収益率は約0.2%で正であり、負ではない。
よって 設問1=ウ、設問2=ア。