第29問
小売業の販売方法に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- ア 慣習価格を崩さずに商品の容量を減らすことは、顧客生涯価値を高めるのに役 立つ。
- イ ーポンを発行して、レジで商品の価格を割り引いて販売することは、単なる 値引きと比べて消費者の内的参照価格の低下を防ぐのに役立つ。
- ウ シーズン性のある商品をそのシーズンの終わりに価格を割り引いて販売するこ とは、商品在庫の削減に役立つ。
- エ 商品の価格を変更せずに容量を増やして販売することは、割安感を演出するの に役立つ。
- オ 値引き後の販売価格と値引き前の通常販売価格を二重価格表示することは、割 安感を演出するのに役立つ。
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正解:ア
解答:ア
小売業の価格・販売方法に関する設問で、最も「不適切」なものを選ぶ。
- ア(×):慣習価格を維持したまま容量だけ減らす(いわゆる実質値上げ・ステルス値上げ)は、消費者に気づかれれば不信感を招き、長期的な関係性で測る顧客生涯価値(CLV)を高めるとは言えない。むしろ低下させかねないため不適切。
- イ(○):クーポンによる割引は「特別な値引き」と認識されやすく、通常価格そのものは据え置かれるため、消費者が記憶する内的参照価格の低下を防ぎやすい。単純な値下げより参照価格の維持に有効。
- ウ(○):季節商品をシーズン末に値下げ処分することは、売れ残り在庫を減らし在庫削減に役立つ。妥当。
- エ(○):価格据え置きで容量を増やす(増量)は、実質的な値ごろ感・割安感を演出でき、販売促進に有効。妥当。
- オ(○):通常価格と値引価格の二重価格表示は、比較によって割安感を演出する代表的手法。妥当(不当表示にならない範囲で)。
よって最も不適切なものは ア。