第17問
下図は、標準的なエッジワース・ボックスであり、左下にA さんの原点、右上 にB さんの原点がとられている。横軸はA さんにとっての財X の量xA とB さん にとっての財X の量xB を意味し、縦軸はA さんにとっての財Y の量yA とB さん にとっての財Y の量yB を意味している。図中にあるA さんの無差別曲線はA さ んの原点に近い側からUA 1,UA 2,UA 3,UA 4 となっている。B さんの無差別曲線はB さんの原点に近い側からUB 1,UB 2,UB 3,UB 4 となっている。点C,点D,点F,点G は、A さんとB さんの無差別曲線が接する点であり、これらの点を結んだ軌跡が 右上がりの実線として描かれている。この図に関する説明として最も適切なものを 下記の解答群から選べ。
- ア B さんにとって、点G は、点E よりも効用が高い。
- イ B さんにとって、点G は、点I よりも効用が高い。
- ウ 点C、点D、点F、点G はパレート最適であり、これらの点を通過する右 上がりの実線は「契約曲線」と呼ばれる。
- エ 点C と点D は、A さんとB さんの双方にとって無差別である。
- オ 点D は、点G に比べてパレートの意味で効率性を改善する配分である。 DKJC-1A
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正解:ウ
解答:ウ
〔図の確認〕エッジワース・ボックス。Aさんの効用は原点(左下)から遠いほど高い(UA1<UA2<UA3<UA4)。Bさんの効用は原点(右上)から遠いほど高い(UB1<UB2<UB3<UB4、すなわち左下へ向かうほど高い)。点C・D・F・GはAとBの無差別曲線が接する点で、これらを結んだ右上がりの実線が描かれている。両者の無差別曲線が接する点では、一方の効用を下げずに他方の効用を高めることができない=パレート最適であり、その軌跡を「契約曲線」と呼ぶ。
- ア(×):点Gは契約曲線上、Bさんにとっては原点(右上)に近い側=低い無差別曲線(UB1)上にある。点Eと比較してBの効用が高いとは一概にいえず、図の配置からも誤り。
- イ(×):点GはBさんの低位無差別曲線上にあり、契約曲線の外側にある点Iとの効用比較として「点Gの方が高い」とは言えない。誤り。
- ウ(○):点C・D・F・Gは両者の無差別曲線の接点でパレート最適であり、これらを通る右上がりの実線は「契約曲線」と呼ばれる。正しい。
- エ(×):点Cと点Dは契約曲線上の異なる点で、AさんBさんの効用水準が異なる(CよりDの方がAの効用は高い等)。両者にとって無差別とはいえない。誤り。
- オ(×):点Dと点Gはいずれも契約曲線(パレート最適)上にあり、一方が他方をパレートの意味で改善するという関係にはない(互いに改善不可能)。誤り。
よって ウ。