第7問
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 日本国内におけるものづくりを取り巻く環境が厳しさを増す中で、製造業の国内 における設備投資は抑制傾向にある。この結果、内閣府「民間企業資本ストック」や 「国富調査」によれば、日本企業の国内における設備年齢は年々上昇する傾向にあ る。設備年齢が上昇すると、設備の老朽化とこれに伴う の悪化が懸念さ れる。設備年齢の上昇による の悪化は、企業の競争力の低下に加えて、 さらなる設備投資の抑制という悪循環を引き起こす可能性を有している。製造業の 経営にあたっては、短期的な利益追求だけでなく、持続的な競争力を維持する観点 から長期的な視点に立った投資判断も求められる。 DKJC-1G 10 (
設問1
) 文中の下線部について、日本政策投資銀行「2010・2011・2012 年度設備投資計 画調査」に基づき、製造業の業種別に、日本国内における設備投資(国内設備投 資)に対する海外における設備投資(海外設備投資)の比率(2010 年度実績、海外 /国内設備投資比率)を見た場合に、最も適切なものはどれか。
- ア 自動車産業の海外/国内設備投資比率は、電気機械産業を下回っている。
- イ 自動車産業の海外/国内設備投資比率は、非鉄金属産業を下回っている。
- ウ 製造業全体の海外/国内設備投資比率は、約割に達している。
- エ 製造業全体の海外/国内設備投資比率は、約割に達している。
- オ 電気機械産業の海外/国内設備投資比率は、非鉄金属産業を上回っている。 (
設問2
) 文中の空欄に入る最も適切な語句はどれか。
- ア 固定長期適合率
- イ 固定比率
- ウ 生産性
- エ 総資本回転率 DKJC-1G
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正解: 設問1 ウ 設問2 ウ
解答:設問1=ウ、設問2=ウ
設問1(正解:ウ)
〔リード〕日本政策投資銀行「2010・2011・2012年度設備投資計画調査」に基づく、製造業の業種別の海外/国内設備投資比率(2010年度実績)。製造業全体では国内投資に対して相当規模の海外投資が行われており、その比率は選択肢ウが示す水準に達している。
- ア(×):自動車産業の比率が電気機械産業を下回るとするが、自動車産業はグローバル展開が進み海外投資比率が高く、序列が実態と異なるため誤り。
- イ(×):自動車産業の比率が非鉄金属産業を下回るとするが、実態の序列と異なり誤り。
- ウ(○):製造業全体の海外/国内設備投資比率の水準を正しく示しており、公式正解に合致する。
- エ(×):製造業全体の比率の水準が選択肢ウとは異なる値とされており、実態と合致しないため誤り。
- オ(×):電気機械産業の比率が非鉄金属産業を上回るとするが、序列が実態と異なるため誤り。
設問2(正解:ウ)
〔リード〕空欄には、設備年齢(設備の老朽化)の上昇によって悪化が懸念されるものが入る。設備の老朽化は、同じ労働力でも産出が低下する=生産性の悪化につながる。
- ア(×):固定長期適合率は固定資産と長期資本の関係を示す安全性指標で、設備の老朽化が直接悪化させる対象ではないため誤り。
- イ(×):固定比率も安全性指標であり、設備年齢上昇による悪化の文脈に合わないため誤り。
- ウ(○):生産性。設備の老朽化は生産効率の低下=生産性の悪化を招き、競争力低下・投資抑制の悪循環につながるという文意に合致し正しい。
- エ(×):総資本回転率は効率性指標だが、設備老朽化による悪化を端的に示す語としては生産性が適切であり、文脈上誤り。
よって 設問1=ウ、設問2=ウ。