第20問
完全競争下における企業の短期供給曲線の説明として、最も適切なものの組み合 わせを下記の解答群から選べ。 a「価格=限界費用=平均費用」のとき、操業停止の状態に陥る。 b「価格=限界費用>平均費用」のとき、利潤は黒字になる。 c「価格=限界費用=平均可変費用」のとき、利潤は赤字になり、その赤字幅は可 変費用に等しくなる。 d「平均費用>価格=限界費用>平均可変費用」のとき、利潤は赤字になるが、可 変費用のすべてを回収した上で、固定費用の一部をまかなった状態にある。
- ア aとc
- イ aとd
- ウ bとc
- エ bとd ― 16― ◇M1(688―18)
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正解:エ
解答:エ
〔リード〕完全競争企業は P=MC で生産量を決める。利潤=(P-AC)×Q で判定し、操業停止点は P=AVCの最低点(赤字幅が固定費用に等しくなる点)である。各価格水準と平均費用・平均可変費用の関係から利潤の状態を判定する。
- a(×):「P=MC=AC」は損益分岐点であり、利潤がちょうどゼロになる点。操業停止の状態ではない。操業停止点は P=AVC の最低点。誤り。
- b(○):「P=MC>AC」のとき、P>AC なので利潤は黒字(正)になる。正しい。
- c(×):「P=MC=AVC」は操業停止点であり、このときの赤字幅は「固定費用」に等しい(可変費用は価格収入でちょうど回収できる)。赤字幅を「可変費用に等しい」とするのは誤り。
- d(○):「AC>P=MC>AVC」のとき、P<AC で赤字だが、P>AVC なので可変費用は全額回収でき、さらに固定費用の一部もまかなえる。よって操業を続けた方が損失が小さい。正しい。
正しい組み合わせは bとd。よって エ。