第20問
ある合理的な消費者がX 財とY 財を消費するとしよう。X 財とY 財は、ともに 正常財である。ある価格の組み合わせのもと、下図では予算制約式A が表わされ ている。一方、別の価格の組み合わせで予算制約式B が表されている。予算制約 式A において、この消費者は最も高い効用をもたらす点としてc 点を選んだ。こ の消費者にc 点より高い効用を与える可能性のあるX 財とY 財の消費量の組み合 わせを表す点はどれか。最も適切なものを下記の解答群から選べ。
- ア a 点
- イ b 点
- ウ d 点
- エ e 点 ― 24― ◇M1(557―26)
▼ 解答・解説を見る
正解:エ
解答:エ
〔リード〕顕示選好(あらわされた選好)の考え方で判断する。予算制約Aのもとで消費者がc点を選んだということは、Aの予算で買えた(A線上または内側にあった)他のすべての点よりc点が選好されたことを意味する。したがって、Aの予算で購入可能だった点は、すべてc点以下の効用しか与えない。
c点より高い効用を与える「可能性がある」のは、予算制約Aでは購入できなかった点=A線より外側(右上方)にある点に限られる。これらの点はc点を通る無差別曲線より上方に位置しうるため、c点より高い効用をもたらす可能性がある。
- ア(×):a点は予算制約Aの内側または線上で購入可能だった点。c点を選んだ以上、c点以下の効用しか与えず、より高い効用にはなり得ない。
- イ(×):b点も同様にAで購入可能だった点であり、c点より高い効用を与える可能性はない。
- ウ(×):d点もAの予算内にある点で、c点に劣る(またはc点が選好される)ため不適。
- エ(○):e点は予算制約Aの外側(Aでは買えなかった領域)にあり、c点を通る無差別曲線より上方に位置しうる。よってc点より高い効用を与える可能性がある。
よって正解は エ(e点)。