第14問
ある工場で次のような問題が発生した。 「ある日の朝10時ごろに、従業員K が機械で左手の指を本けがした。K は 直ちに医務室に行って手当てを受け、10時30分には、指に包帯を巻いて持ち 場に戻り仕事を再開した。しかし、この間にK のけがに関するうわさが工場 全体に広がっていた。そのうわさによれば、K の所属部署から遠く離れた部 署に行けば行くほど、K のけがは大げさになっており、最もひどいところで は、K は左手を失って入院したという話になっていた。従業員のモラールは 著しく低下し始めた。」 このような状況において、工場管理者がとるべき対応として、最も適切なものは どれか。
- ア うわさが自然におさまるまで、あえて何もしない。
- イ うわさには触れず、直ちに工場内放送を通じて、事実関係について発表する。
- ウ このうわさがなぜ発生したのかを調査し、後日、社内報で従業員に結果を報告 する。
- エ 直ちに従業員を調査し、うわさを広げた張本人を探し出すとともに、厳しい処 分をくだす。
- オ 直ちに役員会を開催して対策を検討し、記者会見を開いて、うわさが事実と異 なるということを主張する。 ― 21― ◇M3(743―68)
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正解:イ
解答:イ
〔リード〕誤った「うわさ(流言)」が広がりモラールが低下した状況で、工場管理者がとるべき対応。「最も適切」を選ぶ。流言は事実情報の不足から増幅するため、迅速・正確な事実の提供が有効。
- ア(×):何もしなければ不安と誤情報が拡大しモラール低下が進む。放置は不適切。
- イ(○):うわさそのものを話題にして煽るのではなく、直ちに工場内放送で正確な事実関係を発表する。情報の空白を埋め流言を鎮静化する最も適切な対応。
- ウ(×):発生原因の調査と後日の社内報報告では対応が遅く、進行中のモラール低下に間に合わない。緊急性に欠け不適切。
- エ(×):犯人捜しと厳罰は従業員の不信を招き逆効果で、問題(誤情報の是正)の解決にならない。不適切。
- オ(×):社内の流言に対し役員会・記者会見で対外的に対応するのは過剰かつ的外れで、社内向けの迅速な事実提供になっていない。不適切。
よって、最も適切な イ。