企業経営理論 H20年度 第1問

第1問

経営計画を策定する際には、さまざまな経営計画技法や管理技法が用いられる。 そのような技法に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

  1. ABM(Activity Based Management)は、操業度よりも費消した補助活動を基 準にして費用を跡づける間接費の管理技法として用いられる。
  2. DCF(割引キャッシュフロー)法は、いくつかのプロジェクトの価値をキャッ シュフローの現在価値に換算して比較評価しようとする場合に用いられる。
  3. ガントチャートは、コンピュータを活用して、クリティカル・パスを明らかに し、そこに労働力や設備等を重点的に投入して効果的な日程管理をしようとする 場合に用いられる。
  4. 線形計画法は、使用量に制限のあるつの資源A とB を用いて、利益を最大 化するために製品X とY をどのくらい生産すればよいかを計算する場合に用い られる。
  5. 待ち行列理論は、到着間隔やサービス時間の確率分布をもとに製品の輸送と在 庫の管理を計画的に進める場合に用いられる。 ― 1― ◇M3(743―48)
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正解:

解答:ウ

〔リード〕経営計画・管理技法に関する説明として「最も不適切」なものを選ぶ。

  • ア(○):ABM(活動基準管理)は、ABC(活動基準原価計算)を管理に応用した手法で、操業度ではなく実際に費消した補助活動(アクティビティ)を基準に間接費を製品・サービスへ跡づける。記述は正しい。
  • イ(○):DCF法は将来キャッシュフローを現在価値に割り引いて評価する手法で、複数プロジェクトの価値比較・投資意思決定に用いられる。記述は正しい。
  • ウ(×):説明が誤り。コンピュータでクリティカル・パスを明らかにし重点的に資源投入する日程管理技法はPERT/CPM(アローダイアグラム)である。ガントチャートは作業項目を横棒(バーチャート)で時間軸上に並べて進捗を可視化する単純な日程管理図であり、クリティカル・パスを算出する手法ではない。
  • エ(○):線形計画法は、制約のある複数資源の下で目的関数(利益)を最大化する製品の最適生産量を求める手法であり、記述は正しい。
  • オ(○):待ち行列理論は到着間隔やサービス時間の確率分布をもとに混雑現象を分析する手法で、輸送・在庫管理などの計画に応用される。記述は妥当。

よって、説明が誤っている

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