中小企業経営・中小企業政策 H20年度 第24問

第24問

金型メーカーのA 社は、高性能自動車部品を開発・製造するために、金型メー カーB 社、成形加工メーカーC 社、D 社と連携し、有限責任事業組合(LLP)を設 立した。このLLP に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

  1. 開発投資による損失を、組合員の所得と通算できる。
  2. 開発への貢献の大きい組合員に、出資比率以上の議決権と利益を分配すること ができる。
  3. 貸借対照表の作成が不要である。
  4. 取締役会の設置が不要である。
  5. 利益が出れば、LLP には課税されず、組合員への利益分配に直接課税され る。 ― 20― ◇M7(743―180)
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正解:

解答:ウ

〔リード〕有限責任事業組合(LLP)の特徴は、(1)構成員全員が有限責任、(2)損益・権限分配の内部自治、(3)構成員課税(パススルー課税)。法人格はないが組合自体に財務諸表作成義務がある。「最も不適切」を選ぶ。

  • ア 開発投資の損失を組合員の所得と通算できる(○=適切):パススルー課税により損益が組合員に帰属し損益通算が可能。
  • イ 貢献の大きい組合員に出資比率以上の議決権・利益を分配できる(○=適切):損益・権限の分配は出資比率に縛られず内部自治で柔軟に決められる。
  • ウ 貸借対照表の作成が不要(×=最も不適切):LLPは貸借対照表・損益計算書等の財務諸表の作成・保存義務がある。不要とするのは誤り。
  • エ 取締役会の設置が不要(○=適切):LLPは組合であり取締役会等の機関設置義務はない。
  • オ 利益はLLPに課税されず組合員への分配に直接課税(○=適切):構成員課税(パススルー)の説明として正しい。

よって最も不適切なのは

#組合制度

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