第6問
株主資本の前期末残高は次のとおりである。利益剰余金の配当以前に当期におけ る株主資本の変動はなく、決議された配当の総額200百万円は適切であるとする。 このとき、利益準備金と繰越利益剰余金の増加または減少の金額として、会社法お よび会社計算規則に照らして最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ (単位:百万円)。 株主資本前期末残高 (単位:百万円) 資 本 金 2,400 資本剰余金 資 本 準 備 金 400 その他資本剰余金 20 資本剰余金合計 420 利益剰余金 利 益 準 備 金 120 そ の 他 利益剰余金 任意積立金 100 繰越利益剰余金 1,080 利益剰余金合計 1,300 株 主 資 本 合 計 4,120
- ア 利益準備金:18の減少 繰越利益剰余金:182の減少
- イ 利益準備金:20の増加 繰越利益剰余金:220の減少
- ウ 利益準備金:22の増加 繰越利益剰余金:222の減少
- エ 利益準備金:80の増加 繰越利益剰余金:280の減少 ― 6― ◇M2(023―28)
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正解:イ
解答:イ
会社法・会社計算規則では、剰余金の配当をするとき、準備金(資本準備金+利益準備金)の合計が資本金の1/4に達するまで、配当額の1/10を準備金として積み立てなければならない(その他利益剰余金からの配当なら利益準備金へ積立)。
積立可能限度額(資本金の1/4まで)
- 資本金2,400×1/4=600
- 既存準備金=資本準備金400+利益準備金120=520
- 残り積立可能額=600-520=80
今回の積立額
- 配当額200×1/10=20
- 20 < 限度80 なので、満額の20を利益準備金として積み立てる。
各勘定の増減
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利益準備金:+20(増加)
-
繰越利益剰余金:配当原資200+準備金積立20=△220(減少)
-
ア(×):利益準備金が減少することはない。
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イ(○):利益準備金20の増加、繰越利益剰余金220の減少。上記計算と一致。
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ウ(×):利益準備金22は配当の1/10(=20)と一致せず誤り。
-
エ(×):利益準備金80は積立「限度額」であって今回の積立額ではない。
よって イ。