第6問
次のデフレーションに関する文章中の空欄A~Cに入る最も適切なものの組み合 わせを下記の解答群から選べ。 デフレーションは需要の減退によってもたらされ、貨幣の実質価値を高める効果 を持ち、 A への所得再分配を生じさせる。また、人々が B を予想 すれば、支出を手控えることになり、デフレ・スパイラルに陥り、不況をさらに悪 化させることがある。需要の減退が生じている場合、「需要不足失業」とも呼ばれる C が観察され、需要拡大政策の発動を通じて失業の解消に努めることが要 請される。
- ア A:債権者から債務者 B:物価の持続的下落 C:循環的失業
- イ A:債権者から債務者 B:物価の持続的上昇 C:摩擦的失業
- ウ A:債務者から債権者 B:物価の持続的下落 C:構造的失業
- エ A:債務者から債権者 B:物価の持続的下落 C:循環的失業
- オ A:債務者から債権者 B:物価の持続的上昇 C:摩擦的失業
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正解:エ
解答:エ
〔リード〕デフレーションの所得再分配効果・予想・失業類型に関する空欄補充。A=債務者から債権者、B=物価の持続的下落、C=循環的失業。
- A=債務者から債権者(○):デフレは貨幣の実質価値を高める。借入金(名目額固定)の実質的負担は重くなる一方、貸し手が受け取る元利の実質価値は高まる。よって所得は「債務者から債権者へ」再分配される。
- B=物価の持続的下落(○):人々が今後も物価が下がり続けると予想すると、購入を先送りして支出を手控える。これが需要のさらなる減退と物価下落を招き「デフレ・スパイラル」となる。
- C=循環的失業(○):需要の減退(不況)に伴って生じる失業は「需要不足失業」=循環的失業と呼ばれ、需要拡大政策によって解消が図られる。摩擦的失業(求職活動に伴う一時的失業)や構造的失業(需給のミスマッチ)は需要拡大政策では解消されにくい点で区別される。
ア(Aが逆・Cは正)、イ(Aが逆・Bが逆・Cは摩擦的)、ウ(Cが構造的で誤り)、オ(Bが逆・Cが摩擦的)はいずれも誤り。よって エ。