経営情報システム H19年度 第17問

第17問

運用中の基幹システムの保守が困難になってきたので、基幹システムの再構築を 実施することになった。運用中のシステムは過去十数年間運用してきたが、開発時 点の設計書や要件定義書もすべて残っている。この再構築に当たって、次の記述の 中で最も適切なものはどれか。

  1. 運用中のシステムの利用プロセスを分析し、これを参考に新システムを再構築 する。
  2. 運用中のシステムを上書きしながら新システムを開発し、これに本番データを 入力してその挙動を調べることで、新システムの正当性を確認することができ る。
  3. 開発時点の設計書に基づいて、新システムを再構築する。
  4. 開発時点の設計書を詳細に分析して、その処理手順をすべて新システムで実現 することが、システムの一貫性保持の点で望ましい。
▼ 解答・解説を見る

正解:

解答:ア

基幹システム再構築の進め方を問う問題。十数年運用した結果、当初設計書から乖離した運用や改修が積み重なっているのが通常で、設計書の丸写しでは現状業務に合わない。

  • ア(○):運用中システムの実際の利用プロセス(現状業務の実態)を分析し、それを参考に新システムを再構築するのは妥当。長年の運用で生じた要件変化を反映できる。最も適切。
  • イ(×):稼働中の本番システムを「上書きしながら」開発し本番データで挙動を調べるのは、稼働中業務を破壊するリスクが高く危険。新システムは別環境で開発・テストすべきで不適切。
  • ウ(×):十数年前の設計書のみに基づく再構築は、その後の業務変化・改修を反映できず現状とずれる。設計書を唯一の根拠とするのは不適切。
  • エ(×):開発時点の処理手順を「すべて」新システムで実現するのは、過去の制約や不要処理まで踏襲することになり、再構築の機会を活かせない。一貫性保持を理由に全踏襲を望ましいとするのは不適切。

よって

#システム開発#テスト・品質

← 経営情報システムの一覧へ戻る