第12問
ハードウェアやソフトウェアの性能の高度化、ブロードバンドネットワークの急 激な浸透、無線通信技術と携帯端末・電話の発展などが進んでいる。中小企業にお いても、仕事のやり方はもちろんのこと、企業革新や情報戦略などにそれらを考慮 していくことがますます重要になると考えられる。それらに関する記述として、最 も不適切なものはどれか。
- ア ERP を導入することはビジネス社会ではもはや避けて通れない。遅れていた 当社の業務IT 化を挽回し、競争優位を実現するためにも、コンピュータベン ダーの進言でERP の全面的導入を即決した。
- イ ある従業員は、社内業務処理とともにインターネットで電子メールやブラウザ を利用して、業務上の情報収集を通常業務用パソコンから行っていた。しかし、 セキュリティなどの問題を考慮して、ネットワーク系統を社内の基幹系と情報系 に分割することとした。
- ウ 同業他社では、従業員教育にe ラーニングシステムを導入して、教育の合理 化、効率化を図ろうとしている。当社ではその実績が無いことから試験的な利用 を検討したが、基本的な方針としてしばらく他社での実績をみつつ勉強を重ねる こととした。
- エ どんな時代であっても最新のIT の動向を調査し、その利用可能性を検討しな がら、その適用を含めて当社独自のビジネスプロセスを試行錯誤して構築するこ とが重要であるとの認識に至った。 ― 13― ◇M6(023―144)
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正解:ア
解答:ア
IT活用の経営判断として「最も不適切」なものを選ぶ問題。
- ア(○=最も不適切):ベンダーの進言を受けてERP(統合基幹業務システム)を自社の業務分析もせず「全面的導入を即決」するのは不適切。ERP導入は自社業務との適合性検証、段階的導入、業務改革(BPR)との整合が不可欠で、競争優位は安易な全面導入で実現しない。最も不適切な記述。
- イ(×=適切):セキュリティを考慮してネットワークを基幹系と情報系に分割するのはリスク低減の妥当な施策で適切。
- ウ(×=適切):eラーニング導入を、実績がないため試験的検討にとどめ他社実績を見ながら慎重に進めるのは堅実な判断で適切。
- エ(×=適切):最新ITの動向を調査し、自社独自のビジネスプロセスを試行錯誤して構築するという認識は適切。
よって最も不適切なものは ア。