組織論
サイモンの意思決定論
Simon's Decision-Making Theory
概要
人間の合理性には限界があり、満足化基準で意思決定が行われるとする理論。
詳細解説
サイモンの意思決定論は、組織における意思決定こそが経営の本質であるとし、人間の合理性には限界(限定合理性)があるため、最適解ではなく「満足化基準」に基づいて意思決定が行われるとする理論である。
意思決定のプロセスを情報活動(問題の発見)→設計活動(代替案の作成)→選択活動(代替案の選択)の3段階で示した。定型的決定にはプログラム化、非定型的決定には判断力が求められるとした。
試験対策のポイント
- 暗記必須:サイモンが提唱。限定合理性のもと、人は最適解ではなく「満足できる水準(満足化)」で意思決定する。
- 頻出ポイント:意思決定の前提を「価値前提」と「事実前提」に分ける。定型的意思決定と非定型的意思決定の区別も論点。
- 関連づけ:バーナードの組織論を継承・発展(バーナード=サイモン理論)。「経済人」に対する「経営人(管理人)」モデル。
事例・具体例
住宅購入で完璧な物件を探し続けるのではなく、予算・立地・広さなどの条件を一定水準満たす物件が見つかった時点で決定するのが満足化基準である。
提唱者・関連学者
ハーバート・サイモンが1947年の著書『経営行動』で提唱した。限定合理性の研究により1978年にノーベル経済学賞を受賞した。