2024年5月27日 公表 紛失・盗難 解決済み 影響度:小

川崎市、個人情報入りUSBメモリを紛失

対象組織:神奈川県川崎市 / 規模:128〜664件
// WHAT HAPPENED

個人情報が入ったUSBメモリを紛失したと公表されました。件数は限定的ですが、行政機関における持ち出し媒体の管理という、繰り返し問題になってきたテーマの事案です。

事案の概要データ

公表2024年5月27日
紛失個人情報入りUSBメモリ
対象件数128〜664件
原因USBメモリの管理の不注意

何が起きたのか

川崎市は2024年5月27日、個人情報が入ったUSBメモリを紛失したことを公表しました。対象となる件数は128〜664件とされています。

2024年には、NEXCO西日本関西支社でも191名分の個人情報入りUSBメモリの紛失が公表されるなど、同種の事案が続きました。

USBメモリ紛失が繰り返される理由

USBメモリの紛失は、何十年も前から繰り返されている事故です。2022年には尼崎市で全市民約46万人分の個人情報が入ったUSBメモリを紛失した事案があり、大きく報道されました。

なぜ繰り返されるのか。理由は単純で、USBメモリが「小さくて、便利で、安い」からです。持ち運びやすいということは、失くしやすいということでもあります。

そして多くの場合、紛失そのものよりも「暗号化されていなかった」ことが問題になります。暗号化されていれば、拾われても中身は読めません。紛失は「紛失」で済み、「漏えい」にはなりません。

USBメモリを使わない選択肢

最も確実な対策は、USBメモリを使わないことです。今はクラウドストレージやファイル共有サービスがあり、多くの場面でUSBメモリは不要になりました。

それでも使う必要がある場合は、(1)必ず暗号化機能付きのものを使う、(2)管理番号を振って貸出簿をつける、(3)入れるデータを最小限にする、(4)使い終わったら消す、というルールを徹底します。

また、パソコンのUSBポートを技術的に無効化するという手段もあります。2025年の安佐市民病院の事案でも、対策としてUSBポートの無効化が挙げられました。

時系列で見る経過

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解決までの道のり

紛失の事実と対象件数を特定して公表し、再発防止の周知が行われました。持ち出し媒体の管理ルールという、運用面での改善で対処する類型の事案です。

対応の流れ

  • 2024年5月USBメモリの紛失を確認
  • 2024年5月捜索を実施するとともに、記録されていた情報の範囲を調査
  • 2024年5月対象件数を128〜664件と特定
  • 2024年5月27日事案を公表し、対象者への対応を実施
  • 2024年以降持ち出し媒体の管理ルールの徹底を周知

解決できたポイント/残った課題

  • 紛失を隠さず公表し、対象者への対応につなげた
  • 対象件数の範囲を示し、影響の程度を説明した
  • 一方で、暗号化されていれば「漏えいの可能性」ではなく「紛失」で済んだ
  • 一方で、USBメモリ紛失は長年繰り返されており、運用ルールだけでは防ぎきれない

中小企業が学ぶべきポイント

  1. USBメモリは使わない方向で検討する。クラウドで代替できる場面が増えている。
  2. 使う場合は必ず暗号化。暗号化されていれば紛失は「漏えい」にならない。
  3. 管理番号と貸出簿をつける。誰がいつ持ち出したか分かる状態にする。
  4. パソコンのUSBポートを技術的に無効化するという選択肢もある。

出典・参考

ご注意
本記事は、各組織の公表資料および報道をもとに、要点をわかりやすく整理したものです。 被害件数は「漏えいした可能性のある最大件数」として公表されている場合があり、実際に漏えいが確定した件数とは異なることがあります。 また、調査の進展により内容が変わる場合があります。正確な情報は必ず出典元の公式発表をご確認ください。

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