概要

水飲み場攻撃(Watering Hole Attack)とは、攻撃対象の組織や人物がよく閲覧するWebサイトをあらかじめ改ざんしておき、そのサイトを訪れた標的を感染させる標的型攻撃の一手法です。

肉食動物が、獲物が集まる「水飲み場」で待ち伏せする様子になぞらえた名前です。標的に直接メールを送る代わりに、標的が自ら訪れる場所に罠を仕掛けて待つ受動的な手口である点が特徴です。

詳細(仕組み)

  1. 攻撃者が標的の行動を調査し、よく訪れるサイト(業界団体・取引先など)を特定する。
  2. そのサイトの脆弱性を突いて改ざんし、不正なコードを仕込む。
  3. 標的がサイトを閲覧すると、ドライブバイダウンロードなどで自動的にマルウェアに感染する。
  4. 多くは標的のIPアドレス等を判定し、狙った相手だけを感染させて発覚を遅らせる。
水飲み場攻撃のキーワードは「標的がよく見るサイトを改ざんし、訪問者を感染させる」。標的型攻撃の一種で、メールではなく正規サイト経由で待ち伏せる点が違いです。

対策

標的型メールと違い「正規サイトを見ただけ」で感染するため、利用者の注意だけでは防げません。パッチ適用と多層防御が中心的な対策になります。

インシデント事例

業界団体サイトの改ざん

特定業界の企業を狙うため、その業界の人がよく訪れる団体や専門サイトが改ざんされ、訪問した企業の端末が感染させられる事例が報告されています。狙った相手だけを感染させる巧妙さで発覚が遅れました。

正規ニュースサイト経由の感染

多くの人が閲覧する正規サイトが改ざんされ、閲覧者がマルウェアに感染する事例もあります。信頼しているサイトでも安全とは限らないことを示しました。

試験での問われ方