情報セキュリティマネジメント試験 科目A 重要キーワード解説
コンピュータウイルスとは、他のプログラムやファイルに寄生して自己を複製し、利用者の意図に反して有害な動作を行う不正プログラムです。生物のウイルスが細胞に寄生して増えるのに似ていることからこの名がつきました。マルウェア(悪意あるソフトウェア)の代表的な一種です。
経済産業省の「コンピュータウイルス対策基準」では、ウイルスを自己伝染機能・潜伏機能・発病機能のうち1つ以上をもつものと定義しています。広義には他人のファイルに寄生しない独立型のワームなども含めて「ウイルス」と総称されることがあります。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 自己伝染機能 | 自分自身を複製し、他のファイルやシステムに感染を広げる。 |
| 潜伏機能 | 発病の条件(特定の日付・回数など)が整うまで、活動せず潜む。 |
| 発病機能 | ファイル破壊・情報漏えい・異常表示など、有害な動作を実行する。 |
WordやExcelのマクロ機能を悪用するマクロウイルスは、メール添付の文書ファイルを開かせて感染させます。近年猛威を振るった「Emotet」は、過去にやり取りしたメールへの返信を装って拡散し、感染端末を他のマルウェア配布の踏み台にしました。「マクロを有効にしないと内容が見られない」と誘導する手口が典型です。
自動実行機能を悪用し、USBメモリを挿しただけで感染が広がる事例もありました。社内に持ち込まれた私物USBが感染源となるケースは、人的・物理的対策の重要性を示しています。