情報セキュリティマネジメント試験 科目A キーワード集 > セキュリティパッチ管理
概要
セキュリティパッチ管理とは、OS・ソフトウェア・機器の脆弱性を修正する更新プログラム(パッチ)を、適切かつ速やかに適用する取り組みです。脆弱性を放置すると、そこを突かれて侵入・感染される危険があるため、極めて重要な基本対策です。
多くのサイバー攻撃は「既知の脆弱性のパッチ未適用」を突いて成功します。ランサムウェアやワームの感染拡大も、パッチ未適用が大きな原因です。「すぐ直す」ことが防御の要となります。
詳細(重要性・脆弱性管理)
パッチ管理は、より広い脆弱性管理の一部です。脆弱性管理は次のサイクルで行います。
- 自組織の資産(OS・ソフト)を把握する。
- 公開される脆弱性情報を収集する(JVN・ベンダー情報など)。
- 影響度を評価し、優先順位をつけてパッチを適用する。
- 適用状況を確認・記録する。
パッチ管理のキーワードは「
脆弱性を修正する更新を速やかに適用」。多くの攻撃は
既知の脆弱性のパッチ未適用を突く点が頻出。
ゼロデイ攻撃はパッチ提供前を突くため、別途多層防御が必要です。
適用のポイント・注意点
- 重要度の高い脆弱性のパッチは優先的に・速やかに適用する。
- 適用前に検証環境でテストし、業務への影響(不具合)を確認する。
- VPN機器・サーバなど、攻撃に狙われやすい機器を特に重視する。
- サポート終了(EOL)製品は脆弱性が修正されないため、計画的に更新・移行する。
インシデント事例
ランサムウェア「WannaCry」は、修正パッチが公開済みだったWindowsの脆弱性を、パッチ未適用の端末で突いて世界中に感染拡大しました。また、VPN機器の既知の脆弱性のパッチ未適用が、国内の病院・企業へのランサムウェア侵入口になった事例が多数あります。
試験での問われ方
- 「脆弱性を修正する更新プログラムを適用する対策はどれか」→ セキュリティパッチ管理。
- 「多くのサイバー攻撃が突く弱点はどれか」→ 既知の脆弱性のパッチ未適用。
- 「パッチ適用前に行うべきことはどれか」→ 検証環境でのテスト。