情報セキュリティマネジメント試験 科目A 重要キーワード解説
ワーム(worm)とは、他のプログラムに寄生せず単独で存在し、自分自身を複製しながらネットワークを介して次々と拡散していくマルウェアです。「虫」を意味する名のとおり、ネットワークを這うように広がるのが特徴です。
感染拡大に利用者の操作を必要とせず、OSやサービスの脆弱性を悪用して自動的に増殖するものが多く、短時間で爆発的に被害が拡大します。コンピュータウイルスが「寄生」して増えるのに対し、ワームは「自立」して増える点が決定的な違いです。
増殖の過程で大量の通信が発生するため、ネットワークの輻輳(ふくそう)やサーバ過負荷を引き起こすこともあります。バックドアの設置や他マルウェアの呼び込みを伴うこともあります。
| 項目 | ウイルス | ワーム |
|---|---|---|
| 寄生先 | 他ファイルに寄生 | 単独で存在 |
| 増殖 | 寄生先の実行で広がる | 自力で自己増殖 |
| 拡散経路 | ファイル共有・メール等 | ネットワーク・脆弱性 |
ランサムウェアでありながら、Windowsの脆弱性を悪用してワームのように自己増殖し、世界中の端末に爆発的に感染しました。パッチ未適用の端末が次々と感染し、工場や病院が停止。「ワーム型ランサムウェア」として、脆弱性管理の重要性を世界に示した事例です。
かつてのSlammerやBlasterなどのワームは、サーバの脆弱性を突いて数分で世界中に拡散し、ネットワーク障害を多発させました。増殖そのものがサービス妨害(DoS)を招くことを示した事例です。