概要

パスワード認証とは、本人だけが知っている文字列(パスワード)を入力させて本人確認を行う、最も基本的な認証方式です。認証の3要素のうち「知識情報(本人が知っていること)」を用います。

導入が簡単で広く普及していますが、漏えい・盗み見・推測・使い回しといった弱点が多く、単独では安全性が不十分です。そのため、近年は多要素認証やパスワードレス認証への移行が進んでいます。

詳細(弱点・狙われ方)

弱点・攻撃内容
ブルートフォース攻撃総当たりで突破される(短いパスワードほど危険)。
辞書攻撃よくある単語・パスワードで突破される。
パスワードリスト攻撃使い回しを悪用され、別サービスで突破される。
盗み見・キーロガー入力を覗き見・記録されて盗まれる。
フィッシング偽サイトで入力させられ盗まれる。
パスワード認証のキーワードは「知識情報」と「単独では弱い」。弱点を補うのが多要素認証。保存時はハッシュ化+ソルトが頻出ポイントです。

安全な運用と対策

利用者側

システム側

かつては「定期的な変更」が推奨されましたが、近年のガイドラインでは「長く強固なパスワード+多要素認証」「漏えい時に変更」が重視されています。最新の考え方も押さえておきましょう。

関連・発展(パスワードレス)

パスワードの弱点を根本的に解消する動きとして、パスキー(FIDO)などのパスワードレス認証が普及しつつあります。公開鍵暗号と端末の生体認証を組み合わせ、フィッシングにも強い仕組みです。パスワード認証の限界を理解することが、これらの技術の意義の理解につながります。

試験での問われ方