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概要
ワンタイムパスワード(OTP:One Time Password)とは、一度きり、または短時間だけ有効な使い捨てのパスワードです。毎回異なるパスワードを使うため、たとえ盗み見られても次回には使えず、盗聴やリプレイ攻撃(盗んだ情報の再利用)に強いのが特徴です。
パスワード(知識情報)に加えて、ワンタイムパスワードを生成するトークンやスマホ(所持情報)を組み合わせることで、多要素認証を実現する代表的な手段となっています。
詳細(方式)
ワンタイムパスワード(OTP)
- 1ログイン要求:IDとパスワードを入力
- 2OTPの生成条件:チャレンジや時刻同期を提示
- 3OTPを入力:1回限りのパスワードを送信
- 4検証・許可:使い捨てなので盗んでも再利用不可
| 方式 | 仕組み |
| 時刻同期方式(TOTP) | 現在時刻をもとに一定時間(例:30秒)ごとにパスワードを生成する。認証アプリで普及。 |
| チャレンジレスポンス方式 | サーバが出す質問(チャレンジ)に、鍵を使って応答(レスポンス)を計算する。 |
| カウンタ同期方式(HOTP) | 使用回数のカウンタをもとに生成する。 |
生成手段には、認証アプリ、ハードウェアトークン、SMS送信などがあります(SMSはSIMスワップ等のリスクがあり、アプリ・ハードウェアの方が安全)。
ワンタイムパスワードのキーワードは「
一度きり・短時間だけ有効」「
盗聴・再利用に強い」。
多要素認証の「所持情報」としてよく登場します。
キーロガー対策にも有効です。
利点・注意点
- 利点:盗まれても再利用できないため、パスワード漏えい・盗聴・キーロガーに強い。
- 注意:生成手段(トークン・スマホ)を紛失すると認証できないため、予備手段を用意する。
- SMS方式は乗っ取りリスクがあるため、可能なら認証アプリやハードウェアキーを使う。
- フィッシングで「OTPも入力させる」攻撃には、フィッシング耐性のあるパスキー併用が有効。
活用・関連例
ネットバンキングのログイン・振込時の確認、各種Webサービスの二段階認証、社内システムへのリモートアクセスなどで広く使われています。パスワードリスト攻撃やブルートフォース攻撃への有効な対策としても重要です。
試験での問われ方
- 「一度だけ有効なパスワードを使う認証はどれか」→ ワンタイムパスワード。
- 「時刻をもとにOTPを生成する方式はどれか」→ 時刻同期方式(TOTP)。
- 「ワンタイムパスワードが有効な攻撃はどれか」→ 盗聴・リプレイ・キーロガー。