レーザーブレードモデルとは
レーザーブレードモデル(替え刃モデル)とは、主製品(本体)を低価格または原価以下で販売し、その後の消耗品やアクセサリーの継続的な購入で利益を得るビジネスモデルです。名前の由来はジレット社の安全カミソリ戦略(本体を安く、替え刃で稼ぐ)で、「インストール・ベースモデル」とも呼ばれます。
レーザーブレードモデルの代表例
①プリンターメーカー(本体を安く販売し、インクカートリッジで収益を得る)、②ゲーム機(ハードウェアを原価以下で販売し、ソフトウェアで回収:PlayStation、Nintendo)、③コーヒーマシン(本体は手頃、専用カプセルで継続収益:ネスプレッソ)、④ウォーターサーバー(サーバー本体は無料、水の定期配送で収益)。顧客がエコシステムに組み込まれると、スイッチングコストが発生し継続利用が促進されます。
レーザーブレードモデルの成功条件
①消耗品が定期的・継続的に必要であること、②消耗品の購入が本体の使用に不可欠であること(ロックイン効果)、③消耗品の粗利率が十分に高いこと、④互換品や代替品の参入が困難であること(特許、規格の独自性)、⑤本体の普及台数(インストールベース)を十分に拡大できること。サードパーティの互換品が出回ると収益構造が崩れるリスクがあります。
逆レーザーブレードモデル
Appleは「逆レーザーブレード」戦略を採用しています。iPhone本体を高価格で販売し、App Store・Apple Music・iCloudなどのサービスは比較的低価格で提供します。本体の販売で大きな利益を得つつ、サービスのエコシステムで顧客をロックインする戦略です。ハードウェアとサービスの利益構造が従来モデルと逆転しています。
具体例・事例
本体を安く売って導入を促し、後から消耗品の継続購入で利益を得るモデルです。
- カミソリ:本体価格を安くし、定期的に必要となる替え刃で稼ぐ。
- プリンター:本体を抑えめにし、インクやトナーの販売で利益を得る。
- あるコーヒー器具の販売者:マシンを手頃にし、専用カプセルの継続購入で収益を上げる想定例。
どんなときに使う?(活用シーン)
初期の購入ハードルを下げつつ、継続的な収益につなげたい場面に向きます。
- 本体を導入しやすい価格にして利用者を増やし、消耗品で長く稼ぐ。
- 消耗品の品質や独自規格で囲い込み、継続的な購入を促す。
- ある業務機器の販売者は、本体価格を抑えて導入を促し、保守や消耗品で安定収益を得る設計を検討できる。
よくある質問
Q. 本体を安くして赤字になりませんか?
A. 本体単体では利益が薄くても、その後の消耗品の継続販売で回収する前提のモデルです。重要なのは、顧客が長く使い続け、消耗品を買い続けてくれる仕組みを保つことです。
Q. 互換品(社外品)に売上を奪われませんか?
A. 安い互換品が出ると消耗品の利益が減るリスクがあります。一般には、品質・保証・使い勝手で純正品の価値を高め、互換品との差を明確にすることが対策になります。