リカーリングレベニュー

Recurring Revenue

リカーリングレベニューとは

リカーリングレベニュー(Recurring Revenue:経常収益)とは、定期的・継続的に発生する収益のことです。サブスクリプション料金、保守契約、ライセンス更新料などが該当します。単発の売上(ワンタイムレベニュー)と対比される概念で、収益の予測可能性と安定性が高いことが最大の特徴です。SaaSやサブスクリプションビジネスの中核をなす概念です。

継続課金は毎月積み上がる(MRRの考え方) 1月2月3月4月5月6月 新規が加わり、既存が続くほど収益は大きくなる
図:継続課金(サブスク)― 解約を抑えれば、収益が毎月積み上がっていく

リカーリングレベニューの事業価値

リカーリングレベニューの比率が高い企業は、①収益予測が容易で経営計画が立てやすい、②企業価値(バリュエーション)が高く評価される、③景気変動への耐性が強い、④顧客との長期関係を構築できる、⑤マーケティング投資の回収が確実になる。投資家やM&A市場では、リカーリング型の収益は一回限りの売上の2〜4倍の企業価値評価を受ける傾向があります。

リカーリングレベニューの構築方法

①サブスクリプションモデルへの転換(製品の買い切りからサービス提供へ)、②保守・メンテナンス契約の締結、③消耗品ビジネスモデル(本体を安く、消耗品で継続収益:プリンターとインク)、④会員制プログラムの導入(Amazon Prime)、⑤マネージドサービスの提供(ITインフラの運用代行など)。既存ビジネスに継続課金の要素を組み込む工夫が重要です。

リカーリングレベニューの管理指標

①MRR/ARR(月次/年次経常収益)、②リテンション率(更新率)、③NRR(ネットレベニューリテンション:既存顧客からの収益維持・拡大率)、④リカーリング比率(全収益に占めるリカーリングレベニューの割合)。NRRが100%を超えていれば、新規顧客を獲得しなくても既存顧客だけで成長できる状態であり、最も健全なビジネス状態とされます。

具体例・事例

定期的・継続的に発生する、予測しやすく安定した収益のことを指します。

どんなときに使う?(活用シーン)

単発売上への依存を減らし、経営の土台を安定させたい場面に向きます。

よくある質問

Q. リカーリングと単発売上はどちらが良いのですか?
A. 優劣ではなく性質の違いです。単発売上は短期で大きく稼げる一方、波があります。リカーリングは1件の金額は小さくても積み上がり、収益が安定し予測しやすくなります。

Q. 中小企業がリカーリング収益を作るには?
A. 保守契約、定期点検、会費、消耗品の定期納入などが入口になります。既存の商品・サービスに「続く関係」を付け加える発想で、無理なく安定収益を組み込めます。