ブランド調査とは
ブランド調査とは、自社および競合ブランドに対する消費者の認知、イメージ、態度、選好を定量的・定性的に把握するための調査です。ブランド戦略の策定、ブランドエクイティ(資産価値)の測定、コミュニケーション施策の効果検証など、ブランドマネジメントのあらゆる局面で活用されます。
ブランド認知の測定
ブランド認知は、①純粋想起(助成なしでブランド名を思い出せるか)、②助成想起(ブランド名を提示して知っているか)、③トップオブマインド(最初に思い浮かぶブランド)の3段階で測定されます。さらに、認知→興味→好意→購入意向→購入→リピートという「購買ファネル」上の各段階でのブランドポジションを把握する「ファネル分析」も重要な手法です。
ブランドイメージ調査の手法
①SD法(Semantic Differential法:対義語ペアによる評価)、②ブランドパーソナリティ測定(ジェニファー・アーカーの5次元モデル等)、③ブランド連想マッピング(自由連想法でブランドから連想される言葉を収集)、④ポジショニングマップ(競合ブランドとの相対的位置づけの可視化)。定期的に調査を実施し、時系列での変化を追跡することが重要です。
ブランドトラッキング調査
ブランドトラッキングとは、ブランドの健康状態を定期的にモニタリングする継続調査です。認知率、好意度、購入意向、NPS(推奨度)、シェアなどのKPIを月次・四半期・年次で追跡し、マーケティング施策の効果や競合動向の影響を評価します。トラッキング調査は広告キャンペーンや市場環境の変化とクロスして分析することで、真の効果を測定できます。
具体例・事例
ブランド調査は、消費者がブランドをどう認識し、どんなイメージを抱いているかを多面的に把握します。
- ブランド認知度:「このブランドを知っているか」をヒントの有無で測り、市場での浸透度を確認します。
- イメージ評価:「高級感がある」「親しみやすい」など複数の言葉を提示し、どのイメージが結びついているかを調べます。
- ブランド選好:競合と比べてどれを選びたいかを尋ねます。ある地域のパン屋では、常連客に「お店の印象を一言で」と聞き、強みの言語化に役立てました。
どんなときに使う?(活用シーン)
ブランドの現状を客観的に把握し、コミュニケーションの方向性を定めるために活用されます。
- 戦略立案:自社が目指すイメージと、実際に持たれているイメージのギャップを確認します。
- 施策の効果検証:広告やリブランディングの前後でイメージがどう変化したかを測ります。
- 競合との差別化:競合にはない自社らしさを見つけます。ある工務店では、顧客アンケートから「丁寧さ」が評価されていると分かり、訴求軸に据えました。
よくある質問
Q. ブランド調査は大企業だけのものですか?
A. 小規模な事業者でも、自店がどう見られているかを知ることは重要です。少人数の顧客への聞き取りや、口コミの内容を整理するだけでも、自社ブランドの強みや課題を把握する手がかりになります。
Q. どのくらいの頻度で実施すべきですか?
A. 一般に、年に一度など定期的に同じ項目で測ると、イメージの変化を時系列で追えます。大きな施策の前後や、競合環境が変わったタイミングで臨時に実施するのも効果的です。