ビューアビリティとは
ビューアビリティ(Viewability)とは、配信された広告がユーザーに実際に視認可能な状態で表示されたかを測定する指標です。Webページの下部に配置された広告がスクロールされずに見られなかった場合や、広告が読み込まれる前にページが離脱された場合、インプレッションはカウントされてもビューアブルとは見なされません。IAB(Interactive Advertising Bureau)とMRC(Media Rating Council)が共同で測定基準を策定しています。
ビューアビリティの測定基準
MRC/IABの標準基準では、ディスプレイ広告の場合「広告面積の50%以上が1秒以上連続して表示された状態」をビューアブルインプレッションと定義します。動画広告の場合は「広告面積の50%以上が2秒以上連続して表示された状態」です。大型バナー(242,500ピクセル以上)は「広告面積の30%以上が1秒以上」というゆるやかな基準が適用されます。業界平均のビューアビリティ率は約50〜60%とされ、配信されたインプレッションの約半数が実際には見られていないことを意味します。
ビューアビリティが低い原因と改善策
ビューアビリティが低くなる主な原因は、①ページ下部(Below the Fold)への広告配置、②ページの読み込み速度の遅さ、③小さすぎる広告サイズ、④ユーザーのスクロール行動とのミスマッチ、⑤不正なトラフィック(ボットによるアクセス)です。改善策として、①ファーストビューへの広告配置、②遅延読み込み(Lazy Loading)の導入、③スティッキー広告(スクロールに追従する広告)の活用、④高品質な掲載面の選定が有効です。
ビューアビリティ重視の広告取引
従来のインプレッション課金(CPM)に代わり、ビューアブルインプレッションに基づく課金「vCPM(viewable CPM)」の普及が進んでいます。Google広告ではvCPM入札が選択可能です。広告主はビューアビリティを保証する取引(ビューアビリティ保証型取引)を求める傾向が強まっており、IAS、MOAT、DoubleVerifyなどの第三者測定ツールによる検証が標準的なプラクティスとなっています。
具体例・事例
ビューアビリティは、広告が実際に見える状態で表示されたかを測ります。
- 見られない例:ページ下部の広告がスクロールされず見られなかった場合、表示回数にはカウントされても『視認された』とは言えません。
- 業界基準の例:一般に、広告面積の50%以上が一定時間表示されると『ビューアブル』とみなす基準が広く使われています。
どんなときに使う?(活用シーン)
ビューアビリティは、表示の『質』を確認するために使います。
- 無駄な表示の把握:見られていない表示にお金を払っていないか確認します。
- 媒体の質の比較:視認率の高い媒体を選ぶ判断材料になります。
- 中小企業の実務:表示回数だけでなく、その広告が本当に見られているかという視点を持つと、無駄を減らせます。
よくある質問
Q. ビューアビリティとインプレッションはどう違いますか?
A. インプレッションは『広告が配信・表示された回数』で、画面外にあって見られなくてもカウントされる場合があります。ビューアビリティは『実際に見える状態だったか』を測る指標です。表示された中で、本当に見られた割合を示すのがビューアビリティです。
Q. ビューアビリティが低いとどんな問題がありますか?
A. 見られていない広告に費用を払っている状態になり、効果が出にくくなります。表示回数が多くても視認率が低ければ、認知への貢献は限られます。視認率の低い媒体や、見られにくい位置の枠を避けることで、広告費の無駄を減らせます。