GRPとは
GRP(Gross Rating Point)とは、テレビCMの出稿量を表す指標で、番組ごとの視聴率の合計値です。例えば、視聴率10%の番組に5回CMを出稿した場合、GRPは50%(10% × 5回)となります。「延べ視聴率」とも呼ばれ、テレビ広告の取引における基本的な通貨単位として長年使用されてきました。
GRPの種類と計算方法
GRPには「世帯GRP」と「個人全体GRP」があり、2020年以降はビデオリサーチの視聴率調査がPM(ピープルメーター)に統一されたことで、個人視聴率ベースのGRPが標準になりつつあります。また、ターゲット層に絞った「ターゲットGRP(TRP:Target Rating Point)」は、実質的な広告到達効率を測定する上で重要な指標です。リーチ(到達率)×フリークエンシー(平均接触回数)= GRP という関係が成り立ちます。
テレビCMにおけるGRPの活用
新商品発売時には一般に1,000〜3,000GRP程度の出稿が必要とされ、大規模キャンペーンでは4,000GRP以上を投下するケースもあります。スポットCMの買い付けではGRP単価(パーコスト)で取引され、エリアや時期、需給バランスによって変動します。関東エリアのパーコスト(世帯GRP 1%あたりの費用)は40,000〜80,000円程度が目安です。
デジタル時代のGRPとクロスメディア測定
テレビとデジタル広告の統合的な効果測定が求められる中、デジタル広告にもGRPに相当する指標が導入されています。iGRP(Internet GRP)やデジタルGRPは、テレビCMとネット動画広告のリーチを統合的に測定します。テレビの到達力とデジタルの精密なターゲティングを組み合わせたクロスメディア戦略において、統合GRPは不可欠な指標となっています。
具体例・事例
GRP(延べ視聴率)は、テレビCMの出稿量を表す指標です。
- 計算の例:視聴率10%の番組に5回CMを出すと、GRPは50(10%×5回=50GRP)です。視聴率や回数を増やすほどGRPは大きくなります。
- 使われ方:テレビCMの提案では『◯◯GRP分の出稿で、いくら』という形で、出稿量と費用の目安に使われます。
どんなときに使う?(活用シーン)
GRPは、テレビCMの出稿計画と効果の比較に使います。
- 出稿量の設計:必要な認知量に応じて、何GRP出すかを計画します。
- キャンペーン比較:過去のCM出稿との規模感を比べます。
- 中小企業の実務:地方局のスポットCMなどでもGRPが基準になるため、提案を受ける際の用語として知っておくと役立ちます。
よくある質問
Q. GRPとリーチ・フリークエンシーの関係は何ですか?
A. GRPは『リーチ(到達した人の割合)×フリークエンシー(平均接触回数)』に概ね対応します。同じGRPでも、多くの人に少回数届けるか、少人数に多回数届けるかで効果が変わるため、内訳まで意識することが大切です。
Q. 中小企業でもGRPを知る必要はありますか?
A. テレビCMを検討する場合は知っておくと役立ちます。広告会社の提案がGRP単位で示されることが多く、出稿量と費用の関係を理解する基礎になります。デジタル広告中心なら必須ではありませんが、用語として押さえておくと安心です。