この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第11問
論点:加重平均資本コスト(WACC・CAPM)
次の資料に基づき、当社の加重平均資本コストとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただし、株主資本コストはCAPM(資本資産評価モデル)によって求めるものとする。 【資料】 ・負債(時価)4,000万円、自己資本(時価)6,000万円 ・税引前の負債コスト 5% ・実効税率 30% ・安全利子率 1%、当社株式のベータ(β)1.2、市場全体の期待収益率 6%
- ア 4.9%
- イ 5.6%
- ウ 6.2%
- エ 7.0%
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正解:イ
解答:イ
加重平均資本コスト(WACC)の計算問題。株主資本コストをCAPMで求め、負債コストは税引後にしてから、時価ベースの資本構成で加重平均する。
計算過程
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株主資本コスト(CAPM)= 安全利子率1% + β1.2×(市場期待収益率6%−安全利子率1%)= 1%+1.2×5% = 1%+6% = 7%
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税引後負債コスト = 5%×(1−0.3) = 3.5%
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資本構成:負債4,000:自己資本6,000 = 0.4:0.6
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WACC = 0.6×7% + 0.4×3.5% = 4.2%+1.4% = 5.6%
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ア(×):4.9%。負債と自己資本のウェイトを取り違えた誤り(0.4×7%+0.6×3.5%)。
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イ(○):5.6%。正しいWACC。
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ウ(×):6.2%。負債コストを税引後にせず5%のまま用いた誤り(0.6×7%+0.4×5%)。
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エ(×):7.0%。株主資本コストのみで、負債コストを加重平均していない誤り。
よって イ。
なぜこの論点を予想したか
過去19年の出題実績では資本コスト・WACCは19年で延べ47回とほぼ毎年出る頻出枠で、R06・R07とも各4問出題。WACCの計算はCAPMや配当割引モデルと組み合わせて繰り返し問われ、負債コストの税引後処理が定番の論点のため出題可能性が高い。