予想問題 運営管理 令和8年度予想 第9問

この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。

第9問

論点:保全方式と設備の効率・信頼性指標

設備管理に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

  1. MTBF は、総稼働時間を故障回数で除して求める。
  2. 時間稼働率は、負荷時間に対する稼働時間の割合として求める。
  3. 状態基準保全は、あらかじめ定めた周期に従って部品を交換する保全である。
  4. 直列に構成されたシステムの信頼度は、各要素の信頼度の積として求められる。
  5. チョコ停を削減する改善を行うと、性能稼働率が向上する。
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正解:

解答:ウ

設備管理は、①保全方式の用語(予防保全・事後保全・改良保全・保全予防、TBM と CBM)と、②設備総合効率・MTBF・MTTR・信頼度の計算式、の2点で決まる。「最も不適切なもの」=誤った記述を選ぶ。

  • ア(○):MTBF(平均故障間隔)= 総稼働時間 ÷ 故障回数。故障と故障の間に平均どれだけ動き続けられるかを表し、長いほど信頼性が高い。定義どおりで妥当。
  • イ(○):時間稼働率 = 稼働時間 ÷ 負荷時間 =(負荷時間 − 停止時間)÷ 負荷時間。故障・段取などの停止ロスを測る指標であり、定義どおりで妥当。
  • ウ(×=記述が誤り。本問の正解):あらかじめ定めた時間・稼働回数の周期に達したら手を打つのは時間基準保全(TBM=定期保全)である。状態基準保全(CBM)は、振動・温度・音などを設備診断技術で監視し、劣化の兆候をとらえてから保全の時期を決める予防保全(=予知保全・状態監視保全)であり、「カレンダーで決める」のか「状態を見て決める」のかが入れ替わっている。記述は誤り。
  • エ(○):直列システムはどれか1つでも壊れると全体が止まるため、全要素が正常な確率、すなわち各要素の信頼度の積となる。0.9 と 0.9 なら 0.9 × 0.9 = 0.81。定義どおりで妥当(なお並列は 1 −(1−R₁)×(1−R₂)で求め、冗長化により信頼度は上がる)。
  • オ(○):チョコ停(小停止)や空転・速度低下は速度ロスであり、これを削減すれば性能稼働率が向上する。ロスと指標の対応として妥当。

よって

なぜこの論点を予想したか

過去19年の出題実績を論点別に集計すると、設備管理・保全〈第6章〉は延べ43回でH19〜R07の19年すべてで出題されているが、R07は1問(第11問 TPMの保全概念)のみで、R02の5問、R04・R05の各4問と比べ直近が手薄。第6章の対応過去問表では、設備総合効率の計算・ロスとの対応はH29第18問・R02第20問・R04第18問、MTBF・MTTR・可用率はH24第17問・R03第19問・R06第8問で出題されており、R06第8問以来の再出題が見込まれる。ただしR06第8問が可用率の式(分子をMTTRとする誤り)と設備総合効率の3要素を正面から問い済みであるため、本問はその2点を避け、TBMとCBMの取り違えを急所に据えた。TBM・CBMの区別はR04第17問(正解=状態監視保全)以来問われていない。

#設備管理・保全

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