この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第6問
論点:標準時間の算出(レイティング・余裕率)
ある作業について、ストップウォッチ法により時間観測を行ったところ、1個当たりの観測時間の平均は4分であった。この作業者のレイティング係数は125である。 また、同じ職場でワークサンプリングを行ったところ、全観測回数に占める余裕の割合は20%であった。 この作業の標準時間として、最も適切なものはどれか(単位:分/個)。
- ア 4.00
- イ 5.00
- ウ 6.00
- エ 6.25
- オ 6.67
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正解:エ
解答:エ
標準時間=正味時間+余裕時間。手順は「①観測時間をレイティングで補正して正味時間を出す → ②余裕率の与え方(内掛けか外掛けか)を見分ける → ③標準時間を計算する」の3ステップ。
Step1 正味時間を求める
正味時間 = 観測時間 × レイティング係数 ÷ 100 = 4分 × 125 ÷ 100 = 5.0分/個
Step2 内掛け法か外掛け法かを見分ける
余裕率が「全観測回数(=全体)に占める余裕の割合」として与えられているので、分母が全体である内掛け法である。
Step3 標準時間を求める(内掛け法)
標準時間 = 正味時間 ÷(1 − 余裕率)= 5.0 ÷(1 − 0.20)= 5.0 ÷ 0.8 = 6.25分/個
【検算】外掛け率に換算すると 0.20 ÷(1 − 0.20)= 0.25。標準時間 = 5.0 ×(1 + 0.25)= 6.25分/個 となり一致する。
- ア(×):4.00。正味時間5.0に余裕率を掛けて差し引いた(5.0 × 0.8)誤り。余裕は差し引くのではなく上乗せする。
- イ(×):5.00。正味時間そのもので、余裕時間を加えていない。
- ウ(×):6.00。与えられた余裕率0.20を外掛け率と誤認し、5.0 ×(1 + 0.20)と計算した値。
- エ(○):6.25。内掛け法により 5.0 ÷(1 − 0.20)= 6.25分/個。
- オ(×):6.67。外掛けに換算した0.25を、そのまま内掛け率として 5.0 ÷(1 − 0.25)と二重に適用した誤り。
よって エ。
なぜこの論点を予想したか
過去19年の出題実績を論点別に集計すると、IE・作業研究〈第3章〉は延べ63回だが、R07は1問(第10問)のみと直近が手薄。第3章の対応過去問表では、標準時間の計算はH26第15問・H29第16問・R01第14問・R05第15問と繰り返し出題されており、R05第15問以降は出題されていないため反動が期待できる。ワークサンプリングで余裕率を求め内掛け法で標準時間を出す型(H26第15問・H29第16問)は本試験の定番。