この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第4問
論点:JIT・かんばん方式・平準化
トヨタ生産方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア JIT では、前工程が後工程に必要量を押し出して供給する。
- イ かんばんは、あらかじめ定められた工程間、職場間で循環的に用いられる。
- ウ かんばん方式を導入することにより、平準化生産が達成される。
- エ 仕掛けかんばんは、後工程が前工程から引き取る量を指示するために用いられ、運搬指示かんばんとも呼ばれる。
- オ トヨタ生産方式の2本柱は、ジャストインタイムと自主保全である。
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正解:イ
解答:イ
トヨタ生産方式は、ジャストインタイム(JIT)と自働化の2本柱からなる。JIT は後工程引取り=引張(プル)方式であり、これを現場で回す道具がかんばんである。
- ア(×):前工程が後工程へ「押し出す」ように供給するのは、MRP などのプッシュ(押出)型の流し方である。JIT は後工程が必要な分を前工程へ引き取りに行き、前工程は引き取られた分だけ作って補充する後工程引取方式=プル(引張)型であり、モノを動かす向きが正反対である。
- イ(○):かんばんは、あらかじめ定めた工程間・職場間で循環的(ぐるぐる)に用いられる情報伝達の札である。記述は正しい。
- ウ(×):因果が逆。平準化生産が前提として実現されて初めて、かんばんが有効に機能する。平準化はかんばん導入の前提条件であって、結果ではない。
- エ(×):後工程が前工程から引き取る量を指示するのは引取りかんばん(運搬指示かんばん)。仕掛けかんばんは、前工程に「引き取られた分だけ作れ」と生産を指示するかんばんであり、両者が入れ替わっている。
- オ(×):トヨタ生産方式の2本柱はジャストインタイムと自働化である。自主保全は TPM(全員参加の生産保全)の中核となる活動であり、2本柱ではない。
よって イ。
なぜこの論点を予想したか
過去19年の出題実績を論点別に集計すると生産計画・統制〈第2章〉は延べ46回、R07は1問(第4問)のみで直近が手薄。第2章の対応過去問表ではJIT・かんばんはH29第9問(かんばん方式)、H30第11問(トヨタ生産方式)、R03第6問(JITの定義)、R06第10問(JITはプッシュ型ではない)と数年おきに繰り返し出題されており、R06以来の再出題が見込まれる。