この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第2問
論点:改善の原則(3S・ECRS・5S)
生産システムの改善を支援する原則や考え方に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 3S は、標準化、単純化、平準化の3つの指針から構成される。
- イ 5S における「整理」とは、要るものをすぐに取り出せるように置くことである。
- ウ ECRS の原則は、排除、結合、交換、簡素化の順に検討される。
- エ 同期化とは、多種類の部品を形状、寸法、素材、工程などの類似性によって分類し、グループ化することである。
- オ 動作経済の原則では、使用頻度の高い部品を最大作業域に配置する。
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正解:ウ
解答:ウ
3S・ECRS・5S・同期化・動作経済の原則は、いずれも名称と中身を一対一で覚えるだけで得点できる論点。定義のすり替えを見抜く。
- ア(×):3S は標準化(Standardization)・単純化(Simplification)・専門化(Specialization)の3つ。平準化は生産量をならすことで、生産計画側の別概念であり3S には含まれない。
- イ(×):要るものをすぐ取り出せるように置くのは「整頓」の説明。「整理」は、要るものと要らないものを分けて要らないものを捨てることである。
- ウ(○):ECRS は Eliminate(排除)→ Combine(結合)→ Rearrange(交換・順序変更)→ Simplify(簡素化)の順に検討する。まず「なくせないか」から考えるのが原則であり、記述は正しい。
- エ(×):部品を形状・寸法・素材・工程などの類似性で分類しグループ化するのは GT(グループテクノロジー)。同期化は、各工程の生産速度や材料の供給時刻を一致させ、仕掛品の滞留や工程の遊休をなくすことである。
- オ(×):動作経済の原則では、よく使う部品ほど前腕だけで届く正常作業域(内側)に置くのが原則。最大作業域は腕全体を伸ばしてやっと届く外側の範囲であり、逆である。
よって ウ。
なぜこの論点を予想したか
改善の原則は、R03第2問(3S・同期化・GT)とR07第10問(3S・ECRS・動作経済の原則・7つのムダ)で直近も出題されている定番論点。過去19年の出題実績を論点別に集計すると生産形態・生産管理〈第1章〉は19年連続出題で延べ54回、IE・作業研究〈第3章〉は延べ63回であり、両章にまたがるこの論点は毎年の出題圏内にある。R07第10問の正解肢は動作経済の原則の3分類であったため、令和8年度は3S・ECRS・5Sの定義側から問われる可能性が高い。