この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第6問
論点:失業とインフレーション
失業とインフレーションに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 短期のフィリップス曲線は、失業率とインフレ率の間に正の相関を示す。
- イ オークンの法則は、失業率とインフレ率の関係を表したものである。
- ウ 自然失業率は、摩擦的失業と構造的失業からなる。
- エ 長期のフィリップス曲線は、右下がりの曲線となる。
- オ スタグフレーションは、好況と物価下落が同時に生じる状態をさす。
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正解:ウ
解答:ウ
失業とインフレの関係を、フィリップス曲線・オークンの法則・自然失業率・スタグフレーションの観点から確認する問題。
- ア(×):短期のフィリップス曲線は右下がりで、失業率とインフレ率は負の相関(トレード・オフ)にある。正の相関は誤り。
- イ(×):オークンの法則は失業率とGDP(産出)成長率の関係を表す。失業率とインフレ率の関係はフィリップス曲線であり、両者を取り違えている。
- ウ(○):自然失業率は摩擦的失業と構造的失業からなり、循環的失業や非自発的失業は含まない。
- エ(×):長期のフィリップス曲線は自然失業率の水準で垂直になり、トレード・オフは消失する。右下がりは短期の姿。
- オ(×):スタグフレーションは不況(景気停滞)とインフレが同時に生じる状態。好況と物価下落は誤り。
よって ウ。
なぜこの論点を予想したか
失業・フィリップス曲線は過去19年の出題実績でも頻出ゾーンで、自然失業率仮説はR01・R04・R06第12問とほぼ隔年で出題されている。R06第12問が現実インフレ率と期待インフレ率・失業率の大小を問う型だったため、本問はフィリップス曲線の傾き・オークンの法則・スタグフレーション・自然失業率の定義を横断する定義型に切り口を変え、重複を避けた。図表なしで成立する。