この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第4問
論点:信用創造と貨幣供給
支払準備率が10%で、銀行部門が受け入れた本源的預金が100万円であるとする。現金・預金比率は考えない(貸し出されたお金はすべて銀行に預けられる)ものとするとき、信用創造に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 信用乗数は、0.1である。
- イ 銀行全体で生み出される預金の総額は、1000万円である。
- ウ 新たに創造される信用(派生的預金)は、1000万円である。
- エ 支払準備率が引き上げられると、信用乗数は大きくなる。
- オ 中央銀行は、マネーストックを直接操作することができる。
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正解:イ
解答:イ
支払準備率 r=0.1、現金・預金比率を考えないため、単純な信用創造モデルで考える。
- ア(×):信用乗数=1/r=1/0.1=10。0.1は準備率そのもの。
- イ(○):預金の総額=本源的預金÷準備率=100万円÷0.1=1000万円。
- ウ(×):派生的預金(新たに創造される信用)は、総額から本源的預金を引いた900万円(1000万円−100万円)。
- エ(×):準備率が上がると貸出に回せるお金が減り、信用乗数は小さくなる。
- オ(×):中央銀行が直接操作できるのはマネタリーベースであり、マネーストックは信用創造を通じて間接的に決まる。
よって イ。
なぜこの論点を予想したか
貨幣供給・信用創造はR03第7問・H24第8問などで繰り返し出題され、図表なしで計算・正誤ともに作れる論点。直近R06第6問は貨幣需要の3動機だったため、本問は信用創造の計算とマネーストックの関係に切り口を変え重複を避けた。IS-LM・貨幣分野は過去19年で延べ25回。