この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第1問
論点:国民経済計算とGDP
国民経済計算の諸概念に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 三面等価の原則は、事前的に成立する。
- イ GDPから固定資本減耗を差し引くと、国民純生産(NNP)が得られる。
- ウ GNI(国民総所得)は、GDPから海外への純要素所得受取を差し引いて求める。
- エ GDPデフレーターは、名目GDPを実質GDPで割り100を掛けて求める。
- オ 実質GDPは、当年の価格で当年の数量を評価して求める。
▼ 解答・解説を見る
正解:エ
解答:エ
国民経済計算の基本概念を、三面等価・各種所得概念・名目/実質の観点から確認する問題。
- ア(×):三面等価(生産面=分配面=支出面)は、実際に実現した結果として事後的に成立する。事前的(計画段階)には一致するとは限らない。
- イ(×):GDPから固定資本減耗を差し引くと国内純生産(NDP)になる。国民純生産(NNP)はGNIから固定資本減耗を引いたものであり、国内と国民を取り違えている。
- ウ(×):GNIはGDPに海外からの純要素所得受取を加えて求める。「差し引く」は符号が逆。
- エ(○):GDPデフレーター=(名目GDP÷実質GDP)×100。名目と実質の比から物価水準を測る。
- オ(×):実質GDPは基準年の価格で当年の数量を評価する。当年価格で評価するのは名目GDPである。
よって エ。
なぜこの論点を予想したか
GDP・国民経済計算は過去19年で延べ93回と全論点で最頻出の一つで、図表なしでも成立する数少ない安全な論点。R05第4問・R07第4問でも出題されており、令和8年度も出題可能性が高い。R07が「含む・含まない」型だったため、本問は三面等価・各種所得概念・名目実質の切り口で重複を避けた。