この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第25問
論点:プロモーション・ミックスと広告
プロモーションおよびマーケティング・コミュニケーションに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア パブリシティは、企業がニュースリリースなどを出し、メディアに無料で報道してもらう活動である。原則として媒体費用がかからず信頼性が高い反面、内容を自社で完全にはコントロールできない。企業が取材費や記事制作費を負担して記事を掲載してもらう手法も、費用の有無が異なるだけで、両者を区別する必要はない。
- イ 検索連動型広告は、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告である。多くはクリック課金の成果連動型で、少額から出稿でき、キーワードごとの反応を短時間で測定できるため、中小企業も含め広く利用されている。
- ウ 統合型マーケティング・コミュニケーションは、広告・販売促進・人的販売・PRといったばらばらになりがちな伝え方を、一貫したメッセージに統合して顧客との長期的な関係を築こうとする考え方である。ただしそのコミュニケーションは、伝統的な広告と同じく一方通行である。
- エ 人的販売は、営業担当者や販売員が直接対面で説明・推奨・交渉を行う手段であり、双方向で深く説得できるため生産財や専門品ほど重要度が高い。受け手1人あたりの情報伝達コストがマス広告より小さいことも、その強みである。
- オ ポイント制度は、購買金額に応じてポイントを付与して顧客を固定化する販促手法であり、表示価格を大きく下げずに実質的な値引きができる。その仕組みは他社に模倣されにくいため、それ単独でも持続的な競争優位を維持できる。
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正解:イ
解答:イ
プロモーション・ミックスは広告・販売促進・人的販売・PR(パブリシティ)の4手段からなる。「払う(広告)/短期の刺激(販売促進)/人が会う(人的販売)/評判を稼ぐ(PR)」の区別と、IMCの本質である双方向性を押さえたい。
- ア(×):前半は正しく、パブリシティは企業がニュースリリース等を出してメディアに無料で報道してもらう活動であり、原則無料で信頼性が高い一方、内容を自社で完全にはコントロールできない。誤りは後半で、取材費・記事制作費を負担して記事を載せてもらうのはペイド・パブリシティであり、費用を払う点で実質的に広告に近い。両者を区別する必要はないとする点が誤り。
- イ(○):検索連動型広告(リスティング広告)は、検索されたキーワードに連動して表示される広告で、多くはクリック課金(入札方式)の成果連動型であり、表示だけでは課金されない。少額から出稿でき、キーワードごとの反応を短時間で測定できるため、中小企業も含め幅広く利用されている。適切である。
- ウ(×):前半は正しく、IMC(統合型マーケティング・コミュニケーション)は4手段を一貫したメッセージに統合し、顧客との長期的な関係を築こうとする考え方である。誤りは後半で、IMCの本質はまさに顧客起点の双方向(インタラクティブ)なコミュニケーションにある。「一方通行」と言い切る点が誤り。
- エ(×):前半は正しく、人的販売は対面で説明・推奨・交渉を行う手段であり、双方向で深く説得できるため生産財(BtoB)や専門品で重要度が高い。誤りは後半で、人的販売は受け手1人あたりの情報伝達コストがマス広告より高い。小さいとする点が誤り。
- オ(×):前半は正しく、ポイント制度は顧客を固定化する販促手法であり、表示価格を大きく下げずに実質的な値引きができる。誤りは後半で、その仕組み自体は単純で他社に容易に模倣されるため、それ単独で持続的な競争優位を保つのは難しい。優良顧客を識別して重点優遇するFSPも同様である。
よって イ。
なぜこの論点を予想したか
過去19年で13回出題の鉄板論点で、R07でも第31問・第33問で出題された。プロモーション・ミックスの4手段の区別、IMCの双方向性、リスティング広告、FSP・ポイント制度は繰り返し問われる。