この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第10問
論点:開発プロセスモデル
システム開発の進め方に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア DevOps とは、2人のプログラマがペアを組み、相談やレビューを行いながら、協力して1 つのプログラムを開発する実践のことである。
- イ XP とは、開発を担当する部門と運用を担当する部門が密接に連携し、システムの導入や更新を柔軟かつ迅速に行おうとする考え方のことである。
- ウ ウォーターフォールモデルでは、要件定義の後、内部設計、外部設計、プログラミング、テストの順に、後戻りすることなく各工程を進める。
- エ かんばんとは、トヨタ生産方式に由来する手法であり、作業の流れを可視化することなく、仕掛かり作業の量だけを制限して管理する。
- オ プロトタイピングとは、開発の早い段階で試作品を作って利用者に示し、要求のあいまいさやズレを早期に発見しながら進める手法である。
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正解:オ
解答:オ
この分野の正誤問題は、ある手法の説明に別の手法の中身を紛れ込ませるのが定番。「その説明は本当はどの手法のものか」を言い当てられれば解ける。
- ア(×):2人のプログラマがペアを組み、相談・レビューをしながら協力して1つのプログラムを書くのは、XPのペアプログラミングの説明。DevOpsは開発(Development)と運用(Operations)を連携・統合する考え方であり、イと入れ替わっている。
- イ(×):開発と運用の部門が密接に連携し、導入や更新を柔軟かつ迅速に行おうとするのはDevOpsの説明。XP(エクストリーム・プログラミング)は少人数向けのアジャイル手法で、ペアプログラミングを代表的な実践とする。アと入れ替わっている。
- ウ(×):ウォーターフォールモデルが後戻りせずに各工程を進める点は正しいが、順序は「要件定義→外部設計→内部設計→プログラミング→テスト→運用」である。ユーザから見える外部設計が先、中身の内部設計が後であり、記述は逆。
- エ(×):かんばんはトヨタ生産方式に由来し、作業の流れ(ワークフロー)を可視化したうえでWIP(仕掛かり)を管理する手法である。「可視化することなく」は誤り。
- オ(○):プロトタイピングは、開発の早い段階で試作品(プロトタイプ)を作って利用者に見せ、確認しながら進める手法である。ウォーターフォールの弱点である「要求とのズレが最後まで見えない」ことを克服し、要求のあいまいさや認識のズレを早期に発見できる。正しい。
よって オ。
なぜこの論点を予想したか
過去19年の出題実績を論点別に集計すると、システム開発〈第9章〉は延べ57回で19年すべてに出題があるが、R07は1問のみと手薄であり反動が見込まれる。テキストも同章を「毎年ほぼ確実に2〜3問」「開発プロセスモデルは超頻出テーマ」とする。第9章の対応過去問表を見ると、近年の出題はアジャイル・DevOpsに集中しており(R04第13問・R07第13問)、ウォーターフォールはH29第17問、プロトタイピング・スパイラルはH19第15問が最後である。R05〜R07の全問を検索しても「プロトタイピング」「ウォーターフォール」「かんばん」の語はなく、古典的モデルとアジャイルを対比させる形での出題余地が大きい。