この問題は本試験の過去問ではありません。当サイトが出題傾向の分析に基づいて作成したオリジナル問題です。
第9問
論点:事業承継の動向(後継者不在率・経営者年齢・承継意向)
次の文章の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の 解答群から選べ。 中小企業の後継者不在率の推移を見た場合、全体でも、経営者年齢が60 代以上の 企業でも、後継者不在率は A 傾向 にある。他方、中小企業の経営者年齢の分布を見ると、経営者年齢が60 歳以上の 企業が B を占めており、経営者の高齢化は依然として続いている。 また、中小企業庁「中小企業実態基本調査」に基づき、事業承継の意向を見た場 合、法人企業では約 C が「親族内承継を考えている」と回答している。一方、 個人企業では約 D が「自らの代で事業をやめることを考えている」と回答し ている。
- ア A:減少 B:2割程度 C:3割 D:4割
- イ A:減少 B:過半数 C:3割 D:4割
- ウ A:減少 B:過半数 C:4割 D:3割
- エ A:増加 B:2割程度 C:4割 D:3割
- オ A:増加 B:過半数 C:3割 D:4割
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正解:イ
解答:イ
事業承継の頻出論点。2025 年版中小企業白書のポイントは、「後継者不在率は減少している(=後継者不足の解消は一定程度進んでいる)」(第1-1-67図)一方で、「経営者年齢は依然高く、60 歳以上が過半数」(第1-1-68図)という、一見相反する2 つの事実を同時に押さえること。不在率が下がっても、高齢経営者の母数が大きいままである以上、事業承継の緊要性は変わらない。
さらに、事業承継の意向は法人企業と個人企業で大きく異なり、法人企業は約3 割が「親族内承継を考えている」、個人企業は約4 割が「自らの代で廃業を考えている」(第1-1-69図)。この対比が最大の作問ポイントである。
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A=減少:後継者不在率は、全体でも60 代以上でも減少傾向にある。
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B=過半数:経営者年齢が60 歳以上の企業は過半数を占める。
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C=3 割:法人企業の約3 割が「親族内承継を考えている」と回答。
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D=4 割:個人企業の約4 割が「自らの代での廃業を考えている」と回答。
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ア(×):Bを「2 割程度」とする点が誤り。60 歳以上の経営者は過半数を占める。
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イ(○):A:減少、B:過半数、C:3 割、D:4 割、で整合する。
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ウ(×):C・Dが入れ替わっている。親族内承継を考えているのは法人企業の約3 割、自らの代での廃業を考えているのは個人企業の約4 割である。
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エ(×):Aを「増加」、Bを「2 割程度」とする点がいずれも誤り。加えてC・Dも入れ替わっている。
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オ(×):Aを「増加」とする点が誤り。後継者不在率は減少傾向にある。
よって イ。
なぜこの論点を予想したか
事業承継(白書)は過去19年で9回出題の頻出論点で、直近はR07。2025年版白書では「後継者不在率は減少傾向」だが「経営者の60歳以上は過半数」という一見相反する動きが示されており、法人3割・個人4割の対比も含めて作問価値が高い。
出典
- 中小企業庁「中小企業白書 小規模企業白書 2025年版」第1部第1章第9節 第1-1-67図・第1-1-68図・第1-1-69図 https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2025/chusho/b1_1_9.html