運営管理 R07年度 第33問

第33問

需要予測に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 移動平均法を用いた需要予測値に、最近の需要実績をより大きく反映させたい 場合、算術平均する過去の実績値の期間をより長くすればよい。
  2. 月次の時系列データの変動要素の1つである季節変動は、3カ月を1つの期と して、各期の増加または減少の方向を持続する変動のことである。
  3. 指数平滑法を用いた需要予測値は、当期の実績値と前期の予測値の差分に平滑 化係数を乗算した値を、前期の予測値に加算した値である。
  4. 重回帰分析を用いて予測値を求める場合、各説明変数の間に強い相関関係が認 められるほど、回帰係数をより適切に推定することができる。
  5. 予測値と実績値の差を予測誤差とした場合、予測精度は、当該値の符号が正で あれば高く、負であれば低いと評価することができる。
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正解:全員正解

解答:全員正解

需要予測(移動平均法・季節変動・指数平滑法・重回帰分析・予測誤差)の問題。本問は「最も適切なもの」を選ばせる形式だが、適切な選択肢が存在しないため全員正解となった。各記述の正誤は以下のとおり。

  • ア(×):移動平均法で算術平均する期間を長くすると、過去のデータが多く均されて直近の変動が薄まる。最近の実績を「より大きく反映」させたいなら期間は短くする。逆の記述。
  • イ(×):3カ月(四半期)を1期として増減方向を持続する変動は「傾向変動(トレンド)」的な説明になっており、季節変動の定義ではない。季節変動は1年を周期として毎年規則的に繰り返す変動。
  • ウ(△):指数平滑法の予測値=前期予測値+α×(当期実績値-前期予測値)。記述は「当期の実績値と前期の予測値の差分に平滑化係数を乗じ前期予測値に加算」とあり式自体は正しいが、本来は「前期実績値と前期予測値」の関係で表すのが定義で、用語の取り方により適切とは言い切れず、結果的に唯一の正解とはされなかった。
  • エ(×):重回帰分析では説明変数間に強い相関(多重共線性)があると回帰係数の推定が不安定になり、適切に推定できなくなる。相関が強いほど適切に推定できるは逆。
  • オ(×):予測誤差(予測値-実績値)の符号は単に過大・過小予測の向きを示すだけで、符号が正なら精度が高いといった評価はできない。精度は誤差の大きさ(絶対値・二乗)で評価する。

以上のとおり明確に適切な選択肢が成立せず、全員正解の扱いとなった。

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