第20問
ある工場では、金属部品を切削加工して、A社に受注単価900 円で納入してい る。月に最大1,000 個を切削加工できる。切削加工の際に発生する費用は次のとお りである。 ・1個当たりの材料費は200 円である。 ・電力代など1個当たりの変動加工費は100 円である。 ・月当たりの直接労務費は月給20 万円である。 ・使用する設備など、月当たりの減価償却費は20 万円である。 今月、A社からの注文量は800 個で、そこにB社から同じ金属部品100 個のス ポット注文がきた。工場の切削加工の能力には余裕がある。このスポット注文を受 ける場合、工場の今月の利益を減らさないための部品の受注単価の最小値として、 最も適切なものはどれか(単位:円)。ただし、費用については上に挙げたもののみ を考慮する。
- ア 200
- イ 300
- ウ 500
- エ 700
- オ 900
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正解:イ
解答:イ
スポット注文の受注可否は「埋没原価(固定費)を除いた増分費用」で判断する(差額原価収益分析)。能力に余裕があり追加生産しても固定費は増えないため、固定費(直接労務費20万円・減価償却費20万円)は判断に無関係。
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1個追加生産で増える費用(変動費)=材料費200円+変動加工費100円=300円/個。
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B社注文を受けても利益を減らさないためには、受注単価が増分費用以上であればよい。
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したがって受注単価の最小値=300円。
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ア(×):200円は材料費のみで、変動加工費100円を含まず不足。この価格では1個あたり100円の損失。
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イ(○):300円=変動費(材料費200+変動加工費100)。これを下回らなければ利益は減らない。最小値として適切。
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ウ(×):500円。固定費を一部上乗せした水準で、利益を減らさないための「最小値」としては高すぎる。
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エ(×):700円。同上、最小値ではない。
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オ(×):900円はA社向けの正規単価であり、最小値ではない。
よって受注単価の最小値は イ(300円)。