運営管理 R06年度 第19問

第19問

ある設備の加工速度を向上させるために設備改良を行った。改良後、100 個加工 を行って1個当たりの平均速度を求めると9.75、標準偏差1.0 であった。改良前 の平均速度は10、標準偏差1.0 であったとき、加工速度が向上したかどうかを統 計的に検定する際の記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 帰無仮説:μ =9.75、対立仮説:μ ≠9.75 として、t 検定を用いる。
  2. 帰無仮説:μ =9.75、対立仮説:μ ≠9.75 として、z 検定を用いる。
  3. 帰無仮説:μ =10、対立仮説:μ <10 として、χ2 検定を用いる。
  4. 帰無仮説:μ =10、対立仮説:μ <10 として、z 検定を用いる。
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正解:

解答:エ

仮説検定の設定を問う。検定では「変化がない」を帰無仮説に、主張したい内容(速度が向上した)を対立仮説に置く。改良前の母平均は10なので帰無仮説はμ=10。加工速度が向上したか(ここでは1個当たりの平均速度が改良前より小さくなったか、すなわち母平均が10より小さくなったか)を検証するので、対立仮説はμ<10の片側検定

検定統計量の選択は、母標準偏差σが既知(σ=1.0)でサンプルサイズが大きい(n=100)ことからz検定を用いる(σが未知で標本から推定する場合はt検定、母分散の検定はχ²検定)。

  • ア(×):帰無仮説を「μ=9.75」とするのは誤り(帰無は変化なし=改良前の10)。またσ既知なのでt検定も不適切。
  • イ(×):帰無仮説「μ=9.75」が誤り。さらに「μ≠9.75」の両側検定では「向上したか」という片側の主張を検証できない。
  • ウ(×):帰無μ=10・対立μ<10の設定は正しいが、χ²検定は母分散に関する検定であり、母平均の検定には用いない。
  • エ(○):帰無仮説μ=10、対立仮説μ<10の片側検定とし、σ既知・大標本のためz検定を用いる。設定として最も適切。

よって

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