経済学・経済政策 R06年度 第20問

第20問

労働市場を示した下図において、D は労働需要曲線、S は労働供給曲線であり、 点E で均衡し、そのときの均衡賃金率はW0、均衡労働量はN0 である。  この図に基づいて、下記の設問に答えよ。

第20問の図

設問1

均衡賃金率の上昇を引き起こす要因の組み合わせとして、最も適切なものを下 記の解答群から選べ。 a 労働と補完的な生産技術水準の向上 b 雇用環境の改善に伴う労働の限界不効用の低下 c 企業による資本投入量の増加 d 出生率の上昇に伴う生産年齢人口の増加

  1. aとc
  2. aとd
  3. bとc
  4. bとd
  5. cとd

設問2

この図に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。 a 労働者に帰属する余剰は、三角形AW0 E である。 b 労働者の機会費用は、四角形AON0 E である。 c 企業の労働費用は、四角形W0 ON0 E である。 d 企業に帰属する余剰は、三角形AW0 E である。

  1. aとb
  2. aとc
  3. bとc
  4. bとd
  5. cとd
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正解: 設問1 設問2

解答:設問1=ア、設問2=オ

D(労働需要)は右下がり、S(労働供給)は右上がり、点Eで均衡し賃金率W0・労働量N0。需要は労働の限界生産力、供給は労働の限界不効用を反映する。

設問1(均衡賃金率の上昇要因)

均衡賃金率が上昇するのは、労働需要が右シフトする(または供給が左シフトする)場合。

  • a(要因):労働と補完的な生産技術の向上は労働の限界生産力を高め、労働需要を右シフトさせて賃金を上昇させる。
  • b(×):労働の限界不効用の低下は労働供給を増やし(右シフト)、賃金を「低下」させる。
  • c(要因):資本投入量の増加は労働の限界生産力を高め、労働需要を右シフトさせ賃金を上昇させる。
  • d(×):生産年齢人口の増加は労働供給を右シフトさせ、賃金を「低下」させる。 賃金上昇要因はaとc。よって

設問2

  • a(誤):労働者(供給側)の余剰は供給曲線より上・賃金線より下の三角形W0BEであり、三角形AW0Eは誤り。
  • b(誤):労働者の機会費用(供給価格の総和)は供給曲線の下側の面積=四角形BON0Eであり、四角形AON0Eは誤り。
  • c(正):企業の労働費用は賃金×雇用量=W0×N0=四角形W0ON0E。正しい。
  • d(正):企業(需要側)に帰属する余剰は需要曲線より下・賃金線より上の三角形AW0E。正しい。 正しいのはcとd。よって
#需要・供給と弾力性

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