第1問
下図は、1990 年以降の日本について、ジニ係数を使い、所得再分配政策による 所得格差の改善状況の推移を示したものである。「当初所得ジニ係数」は当初所得 (所得再分配前の所得)のジニ係数、「再分配所得ジニ係数」は再分配所得(所得再分 配後の所得)のジニ係数、「改善度」は所得再分配によるジニ係数の改善度(%)である。 この図から分かる日本の所得格差に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も 適切なものを下記の解答群から選べ。
- ア a:正 b:正 c:誤
- イ a:正 b:誤 c:正
- ウ a:正 b:誤 c:誤
- エ a:誤 b:正 c:誤
- オ a:誤 b:誤 c:正
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正解:ア
解答:ア
図の白い棒が当初所得ジニ係数、灰色の棒が再分配所得ジニ係数、折れ線(右軸)が改善度である。設問は記述a〜cの正誤組合せを問うもので、公式正解はa=正・b=正・c=誤の「ア」。
- a(○):当初所得ジニ係数(白い棒)は1990年の約0.43から2017年の約0.56へと一貫して上昇しており、再分配前の所得格差は拡大傾向にある、という記述は図と整合する。
- b(○):改善度(折れ線、右軸)は約15%から約34%へと上昇を続けており、所得再分配政策によるジニ係数の改善効果が高まっている、という記述は図と整合する。高齢化の進行で年金等の再分配を受ける層が増えたことが背景にある。
- c(×):再分配所得ジニ係数(灰色の棒)は約0.36〜0.38でほぼ横ばいであり、当初所得ほど大きくは上昇していない。「再分配後の格差も当初所得と同様に大きく拡大している」といった趣旨は図と矛盾する。
よって ア。