企業経営理論 R04年度 第15問

第15問

組織セットモデルにおける渉外担当者(boundary personnel)の概念と機能に関 する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 渉外担当者は、組織内外の接点に位置するゲートキーパーとしての役割を持つ ため、組織革新の誘導者となることもある。
  2. 渉外担当者は、その組織の顔として組織を代表するものであるから、法的な代 表権を有する必要がある。
  3. 渉外担当者は、他組織の脅威から当該組織を防衛するという境界維持機能を果 たすため、外部環境とは距離を置き、組織内のメンバーと同質性を保つ必要があ る。
  4. 渉外担当者は、自らは不確実性を処理する権限を持たず、外部環境の状態や変 化を組織内に正確に伝える役割を果たす必要がある。
  5. 渉外担当者を通じた組織間関係は、市場関係を通じた調整ではなく、権限関係 を通じた調整によって維持される。
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正解:

解答:ア

組織セットモデルにおける渉外担当者(境界連結者・boundary personnel)の機能を問う問題。渉外担当者は組織と外部環境の境界に位置し、情報の収集・処理(ゲートキーパー)や境界維持を担う。

  • ア(○):渉外担当者は組織内外の接点でゲートキーパーとして外部情報を取り入れ、それが組織革新の誘導者となることもある。正しい。
  • イ(×):渉外担当者の機能は情報連結・境界連結であり、法的な代表権を有する必要はない。誤り。
  • ウ(×):境界維持機能を果たすには外部環境と積極的に接触して情報を得る必要があり、「外部環境と距離を置き内部メンバーと同質性を保つ」必要はない。誤り。
  • エ(×):渉外担当者は単なる伝達役ではなく、外部の不確実性を緩衝・処理する役割も担う。「不確実性を処理する権限を持たず正確に伝えるだけ」とするのは誤り。
  • オ(×):渉外担当者を通じた組織間関係は権限関係による調整に限られず、市場関係やネットワーク的調整も含む。権限関係に限定するのは誤り。

よって

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