経済学・経済政策 H30年度 第6問

第6問

マクロ経済循環では貯蓄と投資の均衡が恒等的に成り立つことが知られており、 これは「貯蓄投資バランス」と呼ばれている。貯蓄投資バランスに関する記述とし て、最も適切なものはどれか。

  1. 経常収支が黒字で財政収支が均衡しているとき、民間部門は貯蓄超過である。
  2. 経常収支の黒字を民間部門の貯蓄超過が上回るとき、財政収支は黒字である。
  3. 国内生産よりも国内需要が少ないとき、経常収支は赤字である。
  4. 国内の純貯蓄がプラスであるとき、海外の純資産は減少している。
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正解:

解答:ア

貯蓄投資バランスの恒等式は、(民間部門の貯蓄超過)+(財政収支)=(経常収支)、すなわち (S − I) + (T − G) = (X − M) で表される。各記述をこの式で検討する。

  • ア(○):経常収支が黒字(X−M>0)かつ財政収支が均衡(T−G=0)なら、(S−I)=(X−M)>0となり、民間部門は貯蓄超過。正しい。
  • イ(×):経常黒字を民間貯蓄超過が上回る、すなわち (S−I) > (X−M) のとき、(T−G)=(X−M)−(S−I) < 0 となり財政収支は赤字。黒字ではない。
  • ウ(×):国内生産>国内需要のとき、その差は純輸出(経常収支)として黒字になる。国内需要が少ないなら経常収支は黒字であり、赤字ではない。
  • エ(×):国内の純貯蓄がプラス(経常黒字)なら、自国は対外純資産を増加させる。海外から見れば対外債務が増えるが、本国(自国)の対外純資産は増加する。記述の方向は誤り。

よって

#国際マクロ・為替

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