経済学・経済政策 H29年度 第16問

第16問

近年、保育や介護の現場における人手不足が社会問題となっている。この問題に 対処するための方策として、これらに関わる職種の賃金の引き上げが検討されるこ とがある。そこで、賃金の引き上げと労働供給の関係を考察することにした。 下図を参考にしながら、次の文中の空欄A〜Dに当てはまる語句として、最も適 切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

第16問の図
  1. A:所得 B:代替 C:所得 D:代替
  2. A:所得 B:代替 C:代替 D:所得
  3. A:代替 B:所得 C:所得 D:代替
  4. A:代替 B:所得 C:代替 D:所得 DKJC-1A
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正解:

解答:エ

図は後方屈曲(バックワード・ベンディング)型の労働供給曲線。賃金上昇は2つの相反する効果をもたらす。

  • 代替効果:賃金が上がると余暇の機会費用が高まり、余暇を減らして労働を増やす(労働供給を増やす)。
  • 所得効果:賃金が上がると実質所得が増え、余暇という正常財を多く消費しようとして労働を減らす

空欄に当てはめると、A=代替効果(労働供給を増やす)、B=所得効果(労働供給を減らす)。両効果の大小関係は賃金水準で変わり、賃金が低い水準では C=代替効果が所得効果を上回って労働供給は右上がり、賃金が高い水準では D=所得効果が代替効果を上回って労働供給曲線が後方に屈曲する。したがって現在の賃金が低い水準であれば、賃上げは労働供給を増やす(人手不足の緩和に有効)と結論づけられる。

選択肢を比較すると、A:代替、B:所得、C:代替、D:所得 の組み合わせが正しい。

よって

#需要・供給と弾力性#消費者理論

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