第19問
いま、A さんとB さんだけが存在し、それぞれコメと豚肉のみが生産可能な世 界を考える。下表は、A さんとB さんが、ある定められた時間T のすべてを一方 の生産に振り向けた場合に生産可能な量を示している。また、下表にもとづく人 の生産可能性フロンティアは、下図にある右下がりの直線のように描けるものと し、A さんとB さんは、自らの便益を高めるために生産可能性フロンティア上に ある生産量の組み合わせを選択する。 このような状況を説明する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選 べ。 時間T で生産できる量 コメ 豚肉 A さん 160 40 B さん 120 20 A さんの生産可能性フロンティア 豚肉の量 コメの量 40 160 B さんの生産可能性フロンティア 豚肉の量 コメの量 20 120 DKJC-1A 18 解答群
- ア A さんは、いずれの財の生産においても、B さんに対して比較優位を有する ために、B さんとの生産物の交換から便益を得ることができない。
- イ A さんは、いずれの財を生産するにせよB さんよりも生産性が高く、絶対 優位を有するために、B さんとの生産物の交換から便益を得ることができな い。
- ウ 比較優位性を考慮すると、A さんはコメの生産に、B さんは豚肉の生産にそ れぞれ特化し、相互に生産財を交換し合うことで、双方が同時に便益を高める ことができる。
- エ 豚肉の生産について、A さんはB さんに対して比較優位を有する。 DKJC-1A
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正解:エ
解答:エ
比較優位は機会費用で判定する。豚肉1単位の機会費用(コメで測る)は、Aさん=160/40=コメ4、Bさん=120/20=コメ6。Aさんの方が豚肉の機会費用が小さいので、Aさんは豚肉に比較優位。逆にコメ1単位の機会費用(豚肉で測る)は、Aさん=40/160=0.25、Bさん=20/120≒0.167で、Bさんの方が小さいのでBさんはコメに比較優位。
- ア(×):Aは両財で絶対優位だが、両財ともに比較優位を持つことはあり得ない(比較優位は必ず分かれる)。交換から便益を得られないとするのも誤り。
- イ(×):絶対優位があっても、比較優位に基づく特化と交換で双方が便益を得られる。得られないとするのは誤り。
- ウ(×):比較優位の財が逆。Aは豚肉、Bはコメに特化すべき(本肢はAコメ・B豚肉としており逆)。
- エ(○):豚肉の機会費用がAの方が小さく、Aさんは豚肉の生産でBさんに対し比較優位を有する。
よって エ。