経済学・経済政策 H25年度 第18問

第18問

いま、消費額に応じて定率a %で課税する制度を新規に導入しようとしている。 ただし、すべての課税対象者に対して定額b を現金で給付する制度も併せて導入す る。このとき、新しい制度に伴う納税額T は、消費額をY とすればT 暗aY 安b と書くことができ、下図のように描くことができる。なお、下図で平均税率とは、 納税額を消費額で除した値T/Yで表されるものとする。 この図に関する記述として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。

第18問の図
  1. 課税対象者に対する現金の給付額b を変化させても、消費額Y 1 の個人が直 面する平均税率は変わらない。
  2. 高額な納税者ほど平均税率は高くなっているため、その意味では、この制度 は累進的である。
  3. 消費額Y 0 の納税者は、この制度の導入によって実質的に可処分所得が増加 する。
  4. すべての納税者にとって、消費額を 単位増やしたときの限界税率は等しい。 DKJC-1A
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正解:

解答:ア

〔納税額 T = aY − b(a:定率税率、b:定額給付、Y:消費額)。図は縦軸切片が−b、傾きaの右上がり直線。消費額が小さいY₀では T<0(実質的に給付超過)、Y₁・Y₂では T>0。

平均税率 = T/Y = a − b/Y。限界税率 = dT/dY = a(一定)。〕

  • ア(×:最も不適切):平均税率 T/Y = a − b/Y は給付額bを含む。bを変化させれば b/Y の項が変わるため、消費額Y₁の個人の平均税率は変わる。「給付額bを変化させても平均税率は変わらない」は誤り。
  • イ(○:適切):平均税率 a − b/Y はYが大きいほど高くなる(b/Yが小さくなる)。高額納税者ほど平均税率が高く、累進的である。適切。
  • ウ(○:適切):消費額Y₀ではT<0(aY₀<b)で、納税額がマイナス=給付超過となり、実質的に可処分所得が増加する。適切。
  • エ(○:適切):限界税率はdT/dY=aで全員一定。「消費額を1単位増やしたときの限界税率は等しい」は正しい。

よって(最も不適切なものは)

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